世界の最貧国の1つネパールでの、滑走路から外れたトルコ航空(THY)機の救出は途方もない話となった。作業は隣国インドからの機器の助けを借りて進められ、非常に「興味深い光景」が繰り広げられた。
AFP通信提供の写真では、インドから送られた支援部隊がエアバス330の巨大な機体を原始的な方法でTIR(長距離輸送用大型トレーラー)に積もうとしている様子が見られた。
救出チームは、機体にダメージを与えないようTIRに古いトラックのタイヤを積み、前輪が破損した機体をロープで固定した。
「ギョベクリテペ」という名の機体が(事故後)ネパール唯一の国際空港である(カトマンズの)トリブバン空港から動かされなかったことは、空の交通をも麻痺させた。空港は事故から4日目にして使用可能となった。
同空港のビレンドラ・プラサド・シュレスタGMは、AFP通信に空港は夕刻再開すると説明し、「お客様には、航空会社と連絡をとり、飛行が可能か否かを確認することを勧めている」と述べた。
THY機は3月4日、着陸の際滑走路を外れて地面にぶつかったが、ネパールは機体の救出のために必要な機器を持っておらず、隣国インドに助けを求めた。
インドから空軍所属のC-130輸送機で必要とされるエンジニアと機材がカトマンズに送られた。
ネパールでは、人口の1/3が貧困ライン以下で暮らしている。2011年の統計によると、同国の人口は約2650万人である。国内総生産が200億ドルであるネパールでは、一人あたりの収入は743ドルだ。
ニューヨークでも5日木曜日、デルタ航空の旅客機がラガーディア空港に着陸する際に滑走路を外れてフェンスに衝突し、停止したあと地面にぶつかった。機体は24時間以内にクレーンで移動され、滑走路は翌日航空機が使用できるようにされた。
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( 翻訳者:永山明子 )
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