宗務庁、巡礼費用をユーロからドルへ変更
2015年03月08日付 Zaman 紙

巡礼費用をユーロで定めていた宗務庁は、ドルの高騰を受けて料金表を変更した。費用の計算をユーロで行っていた巡礼参加者たちは、宗務庁の決定に反感を示した。昨年2,870ユーロを払った巡礼参加者たちは、今年3,600ドル支払う予定である。これによって、一人当たり1,410リラ多く払わなければならない。

ドルの高騰は、巡礼参加者たちも直撃した。毎年ユーロで巡礼費用を受けとっていた宗務庁は、今年は(費用の支払いを)ドルに変更した。宗務庁が今年受け取る巡礼費用は、3,600ドルである。昨年は、2,780ユーロであった。今年の巡礼参加者たちは、1,400リラ多く払うことになる。妻と一緒に8年間巡礼の順番を待っていたと述べたアフメト・ゲンチさん(61)は、宗務庁に一刻も早く訂正するよう求めた。
巡礼参加者たちはというと、この状況に反感を示している。妻のミュゼイイェンさんと共に8年間巡礼の順番を待っていたことを述べたアフメト・ゲンチさん(61)は、宗務庁の(支払いの)ドルへの変更の決定に意味を見いだせていないと述べた。費用をユーロで計算したと述べたゲンチさんは、「費用をそれに応じて調達した。しかし、今年はドルに変更された。この理由がわからない。また巡礼候補者が問題に巻き込まれた。軽く見積もっても、昨年と比べて標準クラスの料金表で2人分の巡礼費用は、2,800リラ増加している。ドルの高騰も考慮するとこの数字はさらにどれほど高くなるかは明らかではない」と述べた。

3月12日の抽選後に74,000人の巡礼参加者が出発する。巡礼参加者の60%を宗務庁が、40%を旅行会社が連れて行く。宗務庁は昨年標準クラスのため、参加者一人当たりから2,780ユーロを費用として受け取っていた。今日のユーロのレートで計算すると7,950リラを払ったことになる。(費用の支払いを)ドルに変更した宗務庁は、今年の巡礼費用を3,600ドルと定めている。昨年7,950リラ払った巡礼参加者は、ドルの高騰により少なくとも9,360リラ払わなければならない。トルコで、74,000人がドル払いで巡礼に行ったと考えた場合、巡礼参加者たちは合計1億434万リラ多く出費することになる。

■旅行会社はユーロからドルに変更するとき損害を受けた。

ニュアンス旅行会社社長ギュンギョル・カバクさんも、変更後多くの会社が損害を受けたと述べた。カバックさんは、「ドルの高騰後、宗務庁は、ウムラ(小巡礼)の支払いをドルに変更した。私たちも変更した。巡礼とウムラではすべてがドルで支払われている。現在多くの会社もドルに変更した状態である。この状態で巡礼に行く参加者の数に影響は出ないが、ウムラの参加者には影響が出るだろう。旅行会社にとってこの状況はとても問題である。ユーロで準備してウムラに行く多くの会社が損害を受けた」と述べた。この状態は混乱を招くと述べたイクバル旅行会社社長カーディル・ウミト・ブルトさんは、「ドルへの変更前に、統一がはかられるべきである。宗務庁は、シーズンに入りドルに変更した。私たちは値段をユーロで提示していて、それを変更しなかったため、混乱した。これと共にクロスレートでとても損害を受けた」と話した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:37073 )