銀行協会事務局長アドリー・カンダフ氏
■ヨルダン:銀行部門は健全な状態
【アンマン:ヌールマー・ナアマート】
ヨルダン銀行協会の事務局長、アドリー・カンダフ氏は、同国の銀行業は「健全で、安定しており、同業が直面するリスクや挑戦にも耐えうる」と強調した。
同氏は、本紙への談話において以下のように述べた。「グローバル金融危機は、世界的な収益の減少をもたらし、ヨルダン経済にも大きな爪あとを残した。同国の銀行部門には、それまで巨額の融資を行ってきたいくつかの大企業が経営に行き詰まりを迎えたことで、債権率が膨張するという悪影響が出た。しかし、債権をリスト化してこの問題に対処したことで、不良債権比率は継続的に改善し、現在は約6%にまで減少した。世界的な基準では、不良債権比率が10%以下であれば安全圏内である。」
「ヨルダンの銀行業は、同国金融部門の約9割を占め、その根幹を成している。同業は、ヨルダン経済にとっての主要な資金源であることの重責を担っている。その資産総額は、約450億ディナール(訳註:約635億ドル)に上り、預金額は303億ディナール(訳註:約427億ドル)、融資額は193億ディナール(訳註:約272億ドル)に達する。」
「現在、銀行の数は25に上り、そのうち16行がヨルダン資本、7行がアラブ資本、2行が域外資本である。これら銀行はいずれも健全な状態にあり、根本的な問題を抱えていない。」(中略)「中央銀行との関係もすこぶる良好である。中央銀行は銀行協会の理事会にオブザーバーとして参加しており、協力関係は継続している。」
(後略)
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37089 )