ゲズィ犠牲のベルキン像、一周忌に破壊行為
2015年03月11日付 Cumhuriyet 紙


イズミル県ギュゼルバフチェ郡に先日オープンした、ゲズィ犠牲のベルキン・エルヴァン像は、彼の一周忌に何者かによって破壊された。

3月1日、ヤカ地区の公園のオープニングは、エルヴァンの母、父も参加した式典をもって行われた。公園の入り口に位置するベルキン・エルヴァン君の小さな像は、命日の今日未明、何者かによって石で破壊された。

■家族による100万リラの賠償金訴訟

像の頭部と顔はバラバラになっており、犯人が像を引き抜こうとした形跡もみられる。事件現場に駆けつけた警察は調査をはじめた。破壊を非難するギュゼルバフチェ首長のムスタファ・インジェは以下のように述べた。

「イスラム国(IS)の兵と同レベルの破壊行為者は、夜の暗闇に隠れふたたびベルキン・エルヴァンを殺そうとした。石を使ってベルキン・エルヴァンを殺せるとでも思っているのか。諸君は今後も破壊し、自分たちの行為を残そうとするだろう。私たちは市民に約束しました、ベルキン・エルヴァンの名はここに残すと。どんな力をもってしても、これを阻止することはできない。」

■防犯カメラを調査している

ベルキン像を破壊したこの犯人を捕まえるために、警察は捜査を続けていると述べた。公園、像に残された手掛かりを調査するのに平行して、警察は公園にいたる道に設置された防犯カメラの映像の調査にも乗り出したと発表した。この映像も使って、破壊を行った人物を突き止めようとしていると分かった。

■サーミ・エルヴァン「彼らが一度壊すなら、私たちは千回つくって見せる」

このニュースがインターネットサイトやSNSに掲載されると、大きな反響を呼んだ。エルヴァン夫妻も大きな悲しみにあった。像のオープニングに妻のギュルスム・エルヴァンさんと共に参加したサーミ・エルヴァンさんは自身に電話をしてきたDHA特派員に説明した。サーミさんは息子の一周忌のために、彼を訪れる客と共にこの事件を聞き、そして家から出られなくなったという。サーミさんは以下のように述べた。
「今日は息子の一周忌です。とても大きな悲しみの中にいます。今私の語る言葉、反応がこの特別な日に誤った解釈をされたくないのです。しかし、私たちをイズミ ルの人々は温かく迎えてくれました。ベルキンの像に襲撃があったことはインターネット、電話を通じて知りました。やりたいようにやらせておきましょう。像はふ たたび作られるのですから。彼らが一度破壊するなら、私たちは千回作ってみせよう。その準備はできている。」

サーミさんは外出できなかったことを以下のように続けた。
「そしてこの襲撃をした者の考えは分かっている。ベルキンを殺した犯人はまだ捕まっていない。まず、彼らが逮捕されるように願っている。犯人が今日までに捕まってさえいたら。この事件は起こっただろうか。家の外に出られないのだ。客と家の中に残らざるを得なかった。警察が常に催涙ガスを撒いているから。」

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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:37101 )