貨物船からシリア人不法入国者337名発見、船長を逮捕
2015年03月13日付 Zaman 紙

チャナッカレ海峡で昨日の夜にかけて騒動が起きた。湾岸警備部隊による砲撃で停止させられた貨物船の中から337人もの不法入国者が見つかった。彼らはゲリボルのスポーツ施設に収容され、船の船長は逮捕された。

不法入国者を乗せたとされる貨物船と湾岸警備部隊との間で緊張が走った。砲撃を受けて停止した船に乗っていた難民たちが、子どもを船からぶら下げて警備部隊の攻撃をやめさせようとしたことが伝えられた。得られた情報によると午後六時頃チャナッカレ海峡に入った船におよそ400人もの不法入国者が潜んでいるとの通報を受け、湾岸警備部隊のボートが出動した。懸命な努力や要請、そして威嚇射撃にもかかわらず船は止まろうとしなかった。ゲリボル郡の沖合で、湾岸警備部隊と船との間の鬼ごっこが始まった。船の船長が操縦を続ける中、湾岸警備部隊は船の通行を許可しなかった。

■子どもたちが甲板から吊るされた

湾岸警備部隊が7隻のボートを用いてゲリボルへの侵入を食い止めようとする中、船に乗っていた不法入国者たちは、船長を強く脅し、船の停止を妨害していたことが主張された。さらに彼らは、一緒に乗っていた子どもたちを船の甲板から吊るし、警備部隊のボートの接近を妨害していたことがわかった。「イタリアへ向かうか、死ぬかのどちらかだ!」と叫びながら治安部隊にしばらく抵抗した不法入国者たちは、操舵が止められた後に説得されたようだ。船に乗り込んだ警備部隊は、一滴も血を流すことなく作戦を遂行した。チャナッカレのアフメト・チュナル県知事もこの事件に関して、チャナッカレ海峡で湾岸警備部隊の「止まれ」という警告を無視して航行した全長59mの「ドアン・カルタル」という名の貨物船に砲撃がなされたことを明かした。チュナル県知事は、機関室への砲撃の結果、操舵が止められ、そして船が停止したと述べた。

■船から337人が見つかった

釈放手続きの際にカウントが行われ、85人の子ども、68人の女性をはじめとする337人の人々が船に乗っていたことが明らかになった。健康診断を終えた不法入国者たちはスポーツ施設へと移動させられた。貨物船の船長であった男(Y.Y.)も逮捕された。その後、ほとんどがシリア人難民であったこの不法入国者に食料や衣服を援助するため、ゲリボルの市民が動員されたことがわかった。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:三井景介 )
( 記事ID:37111 )