イラク:工場の閉鎖で63万人が職を失う
2015年03月14日付 al-Hayat 紙
バグダード郊外の製鋼所(本紙)
バグダード郊外の製鋼所(本紙)

■イラク:工場の閉鎖で63万人が職を失う

【バグダード:アーディル・マフディー】

イラク産業筋によれば、イラクには2003年以前、約17万8000の工場が存在した。それらの工場は、工業鉱物資源省に属するもの、軍に属するもの、民間部門に属するもの、そしてその混合形態を含んでいた。それらの工場による生産は、2002年末時点でGDPに16%貢献し、何十万人もの雇用を確保していた。

しかし、2003年以降は電力供給システムの崩壊や財政・行政における腐敗の広がり、そして計画の不在といった要因のため、全ての生産部門において生産が停滞・不安定化した。その結果、産業のGDPへの貢献度は1.5%にまで低下し、63万人以上の労働者が職を失った。

また、政府によるサポートの不在と国境行政の不十分さによる輸入の増加のため、国営工場を含む約11万の工場が閉鎖に追い込まれ、残された工場も生産ラインの老朽化と外国製品に対する競争力の弱さのため、危機に直面している。

イラク労働組合の代表、ラーギブ・ブリイビル氏は本紙に対し、以下のように述べた。

「ハイディル・アバーディー政権が、産業とその生産を強化する政策を実行することを望む。国内の生産を価格競争と輸入製品から保護する必要がある。最近の世界における石油価格の落ち込みにより、国家収益を石油に依存するイラク経済には大きな負担がかかっている。現在、目に見えて経済インフラに欠陥が広がっている。」

「現在政府が取り組んでいる産業活性化のためには、いくつかの政策の実行が不可欠である。2013年に政府が発表した産業構想に含まれる民間部門の支援、国内生産・消費者保護法の制定、そして関税法の制定等が実行されなければいけない。」

(後略)

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37116 )