サウジアラビア:100ドルを超える石油価格の再上昇に否定的
2015年03月23日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビア:100ドルを超える石油価格の再上昇に否定的

【リヤド:ファイサル・アブドゥルカリーム】

昨日(22日)、OPECにおけるサウジアラビア代表、ムハンマド・マーディー氏は、石油価格がバレルあたり100ドルから120ドルの価格帯へと再上昇する可能性を否定した。

マーディー氏は、二聖都の守護者サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の庇護の下、「湾岸石油情報:課題と挑戦」というテーマで開催される「第二回湾岸協力会議石油情報会議」の開会式のワークショップで、「湾岸協力会議のすべての諸国が、より高いレベルの国家収入を必要としていることは周知の通りである・・・それは、(現在の)我々のみならず、新しい世代にとっても必要なものである」と述べた。

また、マーディー氏は、サウジアラビアの石油政策の背後に政治的動機が存在しないことを強調し、以下のように述べた。

「(サウジアラビア)石油省の政策に何ら政治的意図は隠されていない。我々の任務は貿易と経済にある・・・我々は、誰に対しても害を引き起こすことを意図していない。」

「我々の見解では、低コスト生産者に生産の優先権があり、高コスト生産者は順番を待たなければいけない。」

「我々は誰とも敵対せず、アメリカのシェール・オイルにも敵対していない。反対に、我々はアメリカのシェール・オイルを歓迎している。なぜならアメリカのシェール・オイルは、長期的に市場におけるバランスを実現するからである。」

また、マーディー氏は、石油価格の低下は供給・需要といった基礎要因に起因するものであることを強調し、「石油価格をコントロールすることはOPECの利益にならない。市場におけるバランスを実現することこそがOPECの利益になる。石油価格は市場によって決定され、供給と需要に基づいている」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37179 )