ベルキン・エルヴァン裁判の検事、極左テロの犠牲に
2015年03月31日付 Radikal 紙


ベルキン・エルヴァン少年事件の捜査を担当したイスタンブル県共和国検事のメフメト・セリム・キラズ氏は、革命的人民解放党・戦線(DHKP-C)の活動家によって人質にとられた。約9時間続いた待機のあと、午後8時30分ごろ救出作戦が開始された。作戦では組織のメンバー2人が殺害されたが、重傷のキラズ検事は必至の救命措置のかいなく亡くなった。

チャーラヤン裁判所でメフメト・セリム・キラズ検事を人質にとった活動家らに対して作戦は、6時間続いた待機のあと開始された。特殊部隊チームによって実行された作戦では組織メンバーのうち2人が殺害された。頭と腹部を銃で撃たれ重傷のキラズ検事は、必死の救命措置のかいなく亡くなった。

交渉に関与した女性弁護士の主張によると組織のメンバーは、交渉人らが警察署長の同席のもと会見を行うことを要求した。しかし要求は拒否された。

また、DHKPのメンバーはこれに関して「これが最後の会話だ」と言って電話を切ったあと、部屋から拳銃の音が聞こえた。そこで検事が亡くなったと考えた警察官らは音が聞こえてから作戦を開始したという。

オルハン・カパジュ次席検事とイスタンブルのセラーミ・アルトュノク警察署長は、作戦のあと会見を行った。アルトュノク署長は、組織のメンバーのうち2人が衝突で亡くなったこと、またキラズ検事が重傷を負い、病院に搬送されたことを述べた。

イスタンブル県保健局長のセラーミ・アルバヤラク氏とイスタンブル科学大学学長のチャブラン・チフトチ教授は、キラズ検事に関して病院の前で行った会見において「検事は搬送された時すでに心肺停止状態でした。1時間懸命に救命措置を行いましたが、助けることができませんでした」と述べた。

■組織のメンバーの名前

作戦で死亡した組織のメンバーは、イスタンブル大学法学部の学生であるシャファック・ヤイラとバフティヤール・ドールヨルであることが明らかにされた。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:37227 )