エルドアン大統領イラン訪問、イエメン問題解決へ協力で合意
2015年04月07日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とイラン・イスラム共和国のハサン・ロウハニ大統領は会談で、イエメンの平和や安定の実現のため二国が協力的に行動することで合意した。
大統領府から入手した情報によると、エルドアン大統領とロウハニ大統領と会談では、イエメン情勢をも取り上げた。イエメンに平和や安定を実現するために、二国が行動を共にしていくことについて合意に至ったという。
また、具体的な内容や方法は近日中に決められるとされている、イエメン問題における活動の二本柱は、「平穏(ある種の停戦)環境の確保」と「人道支援の実施」である。これと並行し、政治的交渉の一刻も早い開始が目指される。
ある種の呼びかけとも言えるこの活動では、イエメン、サウジアラビアのほか数カ国と話し合いがもたれる予定だ。また会談の後、仕組みに関する実質的取り決めをおこなって、この活動で合意に至った内容を実行に移すことになる。
■仕組みはいかに
トルコは(イエメン問題解決に向けた)対話や折衝において緩衝材的役割を果たすほか、政治的折衝においても支援を続けることがわかった。
会談でトルコは、イエメン問題で高まる緊張感の緩和のため、各国が自身の責務を実行していく必要があると指摘し、イラン、サウジアラビア、スンニ派、シーア派(といった国や宗派の対立)を越え、人道的理念を行動に移していこうと呼び掛けた。
エルドアン大統領とロウハニ大統領は、会談でイエメン情勢の変化について詳細に取り上げたと明らかにし、トルコがこれまでサウジアラビアやパキスタンと会談を行い、イエメン問題について明確な枠組み作りを始めたことが明らかとなった。
今後、その枠組みの詳細を詰めていき、折衝を行ったり、地域の国々と同様の問題について密な接触を継続していくという。
■エルドアン発言に反発
これまでイエメン問題に関連し、エルドアン大統領は厳しくイランを非難してきたが、それによりトルコ・イラン両政府の間には大きな緊張を生んだ。イランの国会議員65名は、「トルコ大統領に対して、不用意な発言を繰り返すのを止めさせるべく」ロウハニ大統領に厳しく警告するよう求める共同声明を発表した。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:37265 )