トプタシュ市長、「イスタンブルに地下鉄新4路線」
2015年04月17日付 Yeni Safak 紙
公正発展党(AKP)立候補者紹介集会に参加したイスタンブル広域市市長のカーディル・トプバシュ氏は、イスタンブルに新たに地下鉄4路線が開かれることを明らかにした。
カーディル・トプバシュ市長は、4月の集会の最後のまとめとして『2014年活動レポート』を広域市議会に提出した。彼は早く快適な交通アクセスから綺麗な空気に至るまで、美しい緑溢れる環境から文化的・芸術的活動に至るまで、また健康からスポーツや教育に至るまで、イスタンブルに暮らす人々の生活の質を向上させ、また生活を容易なものとする数多くのプロジェクトを実施してきたと語った。
トプバシュ市長は、世界中でイスタンブルの卓越した成長・発展について話題となっていることを、行った投資によりイスタンブルのブランド価値が継続して高まっていることを、またイスタンブルが世界のブランド価値ランキング上位25都市の中に入っていることを述べ、「イスタンブルは、グローバルな投資家たちに好まれるようになった。都市開発計画の進展に伴い、地震のリスクを始めとし、交通アクセス、インフラ、雇用といったことについて、非常に多くの問題解決のための取り組みが開始された。重要な経済的流動性も確保された」と語った。
■地下鉄新4路線、どこを通るのか?
トプバシュ市長は答弁の際、重要な吉報を発表し、イスタンブル広域市の地下鉄新4路線は全て同時期に工事が開始されたことを明らかにした。またメジディエキョイ-カバタシュ路線の入札が行われ、工事が近いうちに始められること、14kmに渡るドゥドゥッル―ボスタンジュ路線と12kmに渡るアタキョイ―イキテルリ路線は間もなく入札が行われることなどを述べた。交通省によって計画された、バクルキョイ・イスタンブル海上バス会社波止場駅からバージュラル・キラズル駅までを走る全長9kmの路線に関しても発言した市長は、この重要な路線に関しての入札が完了し、敷地の明け渡しが行われ、近々工事が開始されると話した。
■イスタンブルの地下鉄新路線
イスタンブルは、市長の掲げた“どこでもメトロ、どこにでもメトロ”の目標と共に、新たに4つの路線をつなげる。
アタキョイ―イキテルリ線とボスタンジュ―ドゥルドゥッル線が入札にかけられる。2つの重要な中心地に作られることになる地下鉄により、交通 クセスにかかる時間が短縮され、快適な公共交通が保障される。カバタシュ―メジディエキョイ線は入札が終了している。新たな地下鉄路線はアジア・ ヨーロッパ両大陸で、他の現存の路線と繋げられる。
■アタキョイ―イキテルリ路線
イキテルリ―アタキョイ線はアタキョイ駅を始点としてマルマライと繋がる予定である。バスン・エクスプレス連絡通路に並行して通路が作られる。イキテルリにあるバシャクシェヒル―キラズル路線は南イキテルリ工場駅と結ばれる。他方で、現在イェニボスナ駅で作業中のアクサライ―アタテュルク空港路線が、メトロバスの駅と、また工事が予定されているイェニカプ―バクルキョ イ―ベイリキドゥズ路線の双方に繋がる。アタキョイ―イキテルリ駅路線はかつて存在したルートを通り、またキラズル―オリンピヤト線と、カバタシュ―マフムトベイ線に乗客を運ぶことが想定されている。
駅数:12
路線の全長:13km
定員(1時間当たり):45,000人/片道
所要時間:19分30秒
駅:アタキョイ(マルマライ)、イェニボスナ、チョバンチェシュメ、クユムジュケント、ドウサナイ、ミマールスィナン、エヴレン・マハッレスィ、イキテルリ・カヴシャウ、メフメト・アーキフ、バハリイェ、マスコ、イキテルリ・サナイ
■ボスタンジュ―ドゥドゥッル駅路線
ボスタンジュ・イスタンブル海上バス会社波止場駅を始点とし、コズヤタウ駅、トゥルキシュ・ブラクロル駅を通ってドゥドゥッル駅まで到達する。マルマライと繋がる予定のこの線は、コズヤタウ駅でカドゥキョイ―カルタル路線に、カドゥキョイ―アタシェヒル―ウムラニエ―サンジャクテペ―スルタンベイリ駅を結ぶ路線は、ドゥルドゥッル駅でウスキュダル―ウムラニエ-チェクメキョイ駅を結ぶ路線と接続する。
駅数:13
路線の全長:14.27km
定員(1時間当たり):45,000人/片道
所要時間:22分
駅:ボスタンジュ、スアディエ、ウストゥ・ボスタンジュ、コズヤタウ、キュチュクバッカルキョイ、イチェレンキョイ、カユシュダウ、トゥルキシュ・ブラクロル、イメス、モドコ、ドゥドゥッル、ユカル・ドゥドゥッル、デポ
■カバタシュ―メジディエキョイ路線
現在も工事が続くマフムトベイ―メジディエキョイ路線に繋がるカバタシュ―メジディエキョイ駅路線は、工事と電気機械システムの入札が行われた。どちらの段階でも建設工事と電気機械工事が同時に行われ、より短期間のうちに始業する見込みである。
駅数:4
路線の全長:6.5km
定員(1時間当たり):70,000人/片道
所要時間:10分
駅:カバタシュ、ベシクタシュ、ダルプハーネ、メジディエキョイ
路線の運行が開始されれば、現存の4つの鉄道と結ばれることになる。
・カバタシュ―タクスィム間のフニキュレル線と、またエミノニュ-カバタシュ間のトラムヴァイ(カバタシュ駅にて)
・イェニカプ―ハジュオスマン路線(メジディエキョイ駅にて)
・トプカプ―スルタンチフトリィ路線(カラデニズ・マハッレスィ駅にて)※メトリス地区
・オトガル―バージュラル―バシャクシェヒル路線(マフムトベイ駅にて)
■バクルキョイ―キラズル路線
キラズル―バクルキョイ・イスタンブル海上バス会社地下鉄線は、バシャクシェヒル―キラズル路線の延長として計画された。入札は完了しており、近いうちに工事が開始される。バクルキョイ・メイダン駅でマルマライに繋がるこの路線は、インジルリ駅で、イェニカプ―オトガル―アタテュルク空港路線と結ばれる。現在入札手続き中のイェニカプ―インジルリ―セファキョイ路線もインジルリ駅で繋がることになる。
駅数:9
路線の全長:9km
定員(1時間当たり):70,000人/片道
所要時間:13分30秒
駅:バクルキョイ・イスタンブル海上バス会社波止場、オズギュルルク・メイダヌ、ズフラトゥババ、インジルリ、ハズネダル、イルクユヴァ、ユルドゥズテペ、モッラギュラーニ、キラズル
■タクスィム広場は一歩後退
タクスィム広場での環境整備作業はいつ始まるのだろうか。誰もが気にかけているこの疑問に、トプバシュ市長が答えた。悪天候の影響で作業が遅れていると述べた市長は、5月以降、天気が回復し次第整備作業を開始すると発表した。
■3つ目の配水管と下水浄化場
トプバシュ市長は、ダムの貯水率が97%に達しており、メレン・ダムは2016年に完成するだろうと述べた。彼はメレン・ダムからイスタンブルに水を運ぶために105kmに及ぶ第3の配水管の敷設工事も開始しており、この配水管のおかげでイスタンブル人口のほぼ半数の水の使用量を賄うことが出来るとした。
さらにトプバシュ市長は、環境投資にかなりの重要性を見出していると述べた上で、「ビュユクチェクメジェ先進バイオ下水浄化場が完成し、現在最終的な試運転を行っています。この浄化場の処理人口は60万人になる予定であり、近々オープンとなります」と発言し、アタキョイ地区の先進バイオ下水浄化場の第2段階工事に向けた取り組みも加速させているとした。
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:37330 )