112番救急サービスにおいて「高機能救急車」システムへの移行が行われる。住所を説明する時代は終わり、現場は携帯電話の信号から特定される。12秒以内に救急車に道を譲らない、あるいは救急車を後ろから追いかけてくる運転手に罰金が科される。それでは、12秒はどのように測定されるのだ ろうか。以下はその詳細である。
保健省は、人命を救助する112番救急サービスの救急車において新しいシステムへ移行する。救急オートメーションシステム(ASOS)がトルコで高機能救急車の時代を始める。12秒以内に救急車に道を譲らない、あるいは救急車を後ろから追いかけてくる車両は前後のカメラにより特定され、運転手に罰金が科される。救急車が向かう患者とその診療記録が現場に着く前に出される。救急車の要請は携帯電話から行われれば住所[の説明]は求められず、携帯電話の位置から特定され、最も近い救急車が現場に送られる。
■10分で現場に
ハベルチュルクのニュースによれば、保健省救急管理総局長オスマン・アルカン・ナジャル准教授は、112番救急サービスの救急車に関する新しい整備を説明し、高機能救急車システムを今年末に運用開始すると述べた。ナジャル氏は、救急車が町中では遅くとも10分、村では30分で現場に到着することを目指していると述べ、「何台の救急車が出動中で、何キロ走行し、何件の事故が起き、何件の事故にどのくらいの時間で到達したのか、これらすべてがもはや救急オートメーションシステム(ASOS)で管理される」と述べた。
■住所は信号から特定される
ナジャル氏は、新システムで全ての救急車にタブレット端末とナビゲーション機械が搭載されると強調し、以下のように述べた。「救急車にはナビゲーション機械と患者の診療記録を電子的環境で見ることができるタブレット端末が搭載される予定だ。通話が携帯電話から行われれば住所[の説明]は求められず、携帯から来る信号 で直接位置が特定される。センターは、最も近い救急車をシステムで見つけ、現場に送る。システムは住所情報を最も近い救急車のナビゲーション機械に知らせる。機械は、選択可能な4、5通りの道を見つけ交通量が最も少ない道を時間の経過とともに救急車の運転手に提供する。以前は住所が必要で、通りの名前が変わってしまっていて、道を見つけるのに苦労した。そして住所の説明を聞いているときに事故が起きていた。」
■道を譲らないものは苦難に立たされた
ナジャル氏は、交通で救急車に道を譲らない車両に関して警察本部と議定書に署名する段階にあると述べ、以下のように続けた。「救急車の後ろにあるカメラと同じものを前にも設置する予定だ。救急車に道を譲らない、あるいは後ろから速いスピードで追いかけてくる運転手は前後にあるカメラによって特定される。カメラはずっと記録し続ける。我々は事故、あるいは苦情があれば、このカメラから見ることができる。道を譲らない車両を特定すると12秒間の画像が取られ、 交通担当局に送られる。12秒は、車両が道を空けるには短い時間と見られるかもしれない。しかしまずサイレンの音が鳴らされ、その後に警告が行われ、 12秒間はこの後始まる。この時間内に道を譲らない運転手には80TLの罰金が科される。加えて救急車に2、3、あるいは4車線でどのように道を譲るかという基準を決定する。この基準は学校でも教えられ、運転免許試験でも問われる。ドラマや映画にも、これらの知識が伝えられる場面が加えられるだろう。
■病人の診療記録をまず知る
ナジャル氏は、国民の医療情報が入っている電子診療記録システムが救急車で使われることになるとも述べた。「救急車は出動してから向かう患者の名前を電子脈拍システムで検索する。システムは数分でその個人に関する診療記録を取り出す。患者の血液型、手術歴、病歴、服用している薬、アレルギーといった状況を現場に到着する前に知ることになる。」
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( 翻訳者:須藤夏海 )
( 記事ID:37351 )