人気高校への入学方程式
2015年04月22日付 Cumhuriyet 紙
保護者は人気の私立外国学校の入試における複雑な点数の計算方式を今のうちに知っておくべきだ。専門家らは、これらの高校を志望する生徒たちはガイダンスを受けるといいだろうと述べている。
私立高校、特に私立外国高校を志望する学生とその保護者は6月24日から7月10日の間、5つの異なった得点区分による得点の計算および必要最低得点を注視して過ごすことになるだろう。このプロセスはかなり真剣な観察と勉強を要する。「条件がどうであったとしても、私は子供に私立高校に行ってほしい」という保護者が有利となる。
ジェム・ギュラン私立学校連合長は、このプロセスにおいて点数が高い生徒の方がより大変であることを指摘し、以下のように述べた。「この高得点層の生徒の内、特に公立高校に入りたいものは、私立高校に出願せずに『もしかして間違いをしたのだろうか』という悩みを抱える。」
■転校期間の前に保護者は気を付けなければならない
公立高校に入学した状態で、転校のために私立高校に合格したかどうか確認できる者は、比較的安心できる。しかしもし志望の公立高校にも入れていないのであれば、状況はより困難となる。だがこの点に関して私は私立高校の大半が定員不足となり、転校期間に生徒を募集する可能性があると予想している。しかしそうであっても保護者にとってはより少ない席しか残っていないため、チャンスが比較的減ることとなる。
■最低点の低下が有利になりうる
この入試というゲームのルールを変うる状況がある。それは学校の6月24日から7月10日の間に出願に関する手続きの大半を終わらせたいという希望により生じうる。つまり私立高校(特に私立外国高校)がこの時期に手続きを終わらせる目的で入学最低点を落とし始めれば、得点があまり高くないから公立高校に出願する必要あるとは考えない保護者が、思い切って行動し、もしかしたら普通の条件では出願権利を得られないような学校に出願することも可能となるだろう。特に外国高校の大半が宗教および外国語の科目を、中学校の内申点を得点計算において加えないため、この点において有利になる生徒とその保護者が一歩リードする。とりわけこれらの得点が低い生徒は公立高校の試験において不利となるため、私立高校に出願しうる。
■どの高校がどのように合格を出すのか
以下は国民教育省に承認された入試規則により、自校の出願基準を設定し生徒を採る私立高校のための得点計算方式の例である。
*各科目の得点例。
科目(科目コード)点数
トルコ語1(T1)95
トルコ語2(T2)100
数学1(M1)95
数学2(M2)90
科学1(F1)100
科学2(F2)95
革命史1(İnk1)100
革命史2(İnk2)90
外国語1(YD1) 95
外国語2(YD2)100
*上記の得点を用いた各校の計算例。
ロバートカレッジ: (3T1+3M1+2F1+2İnk1)*0,3+(3T2+3M2+2F2+2İnk2)*0,7: 949
トルコ語と数学の係数を3、科学と革命史の係数を2とする。第一次全国共通センター試験の点数の割合は30%で、第二次センター試験の割合は70%である。最高得点1000点。
フランス高校: (3T1+2M1+2F1+2İnk1)*0,5+(3T2+2M2+2F2+2İnk2)*0,5 862.5
トルコ語と数学の係数を3とし、科学と革命史の係数を2とする。第一次センター試験および第二次センター試験の割合は50%。最高得点900点。
ドイツ高校: (3T1+2M1+2F1+2YD1)*0,5+(3T2+2M2+2F2+2YD2)*0,5 867.5
トルコ語と数学の係数を3とし、科学と外国語の係数を2とする。第一次センター試験および第二次センター試験の割合は50%。最高得点900点。
健康教育ワクフ(SEV)高校: (T1+M1+F1+İnk1+T2+M2+F2+İnk2) / 2 382.5
トルコ語、数学、科学、革命史の係数は同じ。第一次センター試験と第二次センター試験の比重は同じ。最高得点400点。
■3つの出願期間
出願期間を3つに分ける必要がある。
第一次期間: 保護者が好きな私立学校に出願できる6月24日から7月10日の間の期間。この期間に出願できる私立高校は国民教育省の入試基本選択リストに無い高校である。
第二次期間: 6月6日から14日の間出願可能。8月14日に最終合格者決定。その後定員不足の学校で転校申請が行われ、出願が終了する。いくつかの私立高校が昨年そうであったように、今年もこのリストに載りうる。このリストに載る高校への第一次期間における出願を許可するかどうかはまだ発表されていない。
第三次期間: 国民教育省によると合否の決定と出願は8月24日に終了する。この日以降はおそらくもっとも遅くて9月1日より転校期間が始まる。
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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:37358 )