エジプト:スエズ運河拡張工事進む
2015年05月14日付 Al-Ahram 紙
運河で作業を行う浚渫船「イグアス号」
運河で作業を行う浚渫船「イグアス号」

■エジプト:安全な船舶通行実現のためのマップ
「イグアス号」運河底部の最終整地作業に着手

【イスマイリーヤ:サイード・イブラヒーム】

スエズ運河庁の航行管理長であるムハンマド・ファウズィー船長は、新たなスエズ運河の航行規定の作成が終了したと述べた。現在、規定の確認と印刷が行われている。これはスエズ運河庁が、航行代理人や船主など外部機関に応対するための文書に相当するものである。この規定にはスエズ運河と、そこを通過する船舶の安全を実現するための運用規則および航行のルールを含んでいる。

さらに彼が付け加えたところによると、現在大海地域ではブイの設置が進められており、そのブイは世界レベルでみても最新鋭のものであるという。スエズ運河計画とともに、すべての航行機器の最新化が世界基準に従って進められている。

またこれに関連し、オランダのファン・オード社が所有する浚渫(しゅんせつ)船イグアス号が運河の59キロ地点から運河底部の最終整地作業を始めている。スエズ運河庁長官であり開発計画実行委員長でもあるムハーブ・マミーシュ中将は、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が、定められた期間内でプロジェクトを完成させるために設定された浚渫作業の期間に同意していると述べた。

エンジニアで運河計画の副監督であるアフマド・ファリード氏は、底部の最終整地の開始に伴い、ブイを設置する座標について準備が完了したことを明かした。これらのブイは新たな運河に数日以内に導入される予定であり、導入はスエズ運河の60キロ地点から始まる。

さらにファリード氏は、運河の75キロ地点に、新運河を電子的に管理するためのステーションを設置する準備が進められていることを明かした。このステーションは、10キロ毎のステーションに代わり、運河の60キロ地点から95キロ地点までのオペレーションを一括で担当する。このステーションには、この距離をカバーするのに十分な最新の電子管理システムが搭載されている。

ファリード氏は、現在39隻の浚渫船が浚渫作業を行っており、計画の全部門で1億7632万2千立方メートルの水で濡れた土砂を引き上げたと述べた。目標の68.34パーセントに相当する72キロメートルの区間でこれまで作業が行われている。

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( 翻訳者:榎本飛鳥 )
( 記事ID:37509 )