HPD事務所へ襲撃―テキルダー県サライ
2015年05月15日付 Milliyet 紙


テキルダー県サライ市で、人民の民主主義党(HDP)の選挙事務所開設に反発する約1000人の群衆がスローガンを叫びながら投石による襲撃を行った。

HDP党員らが選挙事務所に身を潜める中、郡知事や市長らの「ビルは明け渡される」との発言にもかかわらず群衆が解散しなかったため、警察の機動隊だけでなく軍警察にも応援が要請された。HDPのテキルダー県出国会議員候補者らも含む約50人の党員らは、サライ市のアヤズパシャ街区にある選挙事務所の開設に参加していた。候補者らが会見を行おうとした時、集まった1000人もの人々が「サライにPKKはいらない」というスローガンを掲げて選挙事務所の前に集合した。少しの間言葉による応戦が続いた後、HDP党員らが建物内に隠れると、集まった群衆は機動部隊によって鎮静化が試みられた。しばらく応戦が続いた後、今度は群衆が選挙事務所にトルコ国旗の掲揚を求めて選挙カーや建物に投石した。選挙事務所や自動車の窓が割られた。機動隊は建物前に防御線を張り、群衆を近づけないようにした。
選挙事務所内には少なくとも約80人が閉じ込められていたが、警察は群衆に制圧行動は行わなかったと発表した。

■郡知事は約束した

サライ市のヒュセイン・オネル郡知事と共和人民党(CHP)のナズミ・チョバンサライ市長は、HDPの選挙事務所前に立ち群衆の鎮静化を図った。群衆の解散を求めたオネル郡知事は、「私たちは約束します。ここを明け渡してもらいます。ですからどうかみなさん解散してください」と話した。しかし増える一方の群衆が建物にトルコ国旗を掲げるよう求めて解散しないでいると、機動隊への支援要請として軍警察へも状況が伝えられた。警察は建物前にバリケードをたて、群衆を通りの先にあるバスの停留所内にまで遠ざかるよう説得した。テキルダー県警のハリル・トゥラン・エロル長官もサライに赴き、群衆の鎮静化に協力した。しかし現在も緊張状態は続いている。

テキルダー県サライ市でHDPの選挙事務所開設に反発した群衆が、スローガンを掲げて投石による襲撃を行った。HDP党員らが選挙事務所に身を潜める中、郡知事や市長らが鎮静化を試みたにもかかわらず群衆は解散しなかった。HDPのテキルダー県出国会議員候補者らも含む約50人の党員らは、サライ市のアヤズパシャ街区にある選挙事務所の開設に参加した。候補者らが会見を行おうとすると、集まった人々が「サライにPKKはいらない」とスローガンを叫びながら選挙事務所の前まで押しかけた。少しの間口論が続いた後HDP党員らが選挙事務所内に入ると、群衆は機動隊により鎮静化が試みられた。しばらくの間応戦が続いたが、今度は群衆が選挙事務所にトルコ国旗を掲揚するよう要求して選挙カーや建物に石を投げつけた。選挙事務所と自動車の窓が割られ、機動隊は建物前に防御線を張って群衆を近づけないようにした。

■郡知事と市長も鎮静化に協力した

サライ市のヒュセイン・オネル郡知事とCHPのナズミ・チョバンサライ市長は、HDPの選挙事務所前に赴き、群衆の鎮静化に力を貸した。群衆の解散を求めたオネル郡知事は、「私たちは約束します。ここを明け渡してもらいます。ですから、どうかみなさん今日は解散しましょう」と話した。選挙事務所前に集まった人々が、事務所にトルコ国旗を掲揚するよう要求して解散しようとしないでいると、軍警察の現場での応援も要請された。警察は選挙事務所前にバリケードを設置し、群衆を近づけなかった。現在もサライ市では緊張状態が続いていると伝えられている。

■HDP党員らはバスでサライ市から脱出した

テキルダー県サライ市でHDP選挙事務所開設に反発した集団が、スローガンを掲げて事務所に投石を行ったことで始まったこの緊張状態に終止符が打たれた。群衆が詰め寄せてきた後に選挙事務所内に入った50人程の党員らは、警察が護衛するバスに乗り、警察隊の予防措置のもとサライ市から脱出した。民族主義者行動党(MHP)のハカン・オズギュルテキルダー県第2国会議員候補は、バス停で待ち続ける群衆に対してこのように話した。「みなさん落ち着いてください。私たちが約束した通り、HDPの人たちはここから立ち去ります。とりあえず選挙事務所のことは後回しにして、彼らが退散する道を開けてあげましょう。私たちは約束します。私たちは今彼らを送り届けているのです。」

警察隊も群集を解散させるために警告を発した。それでも尚、しばらくの間バス停で待ち続けた群衆も、その後解散した。この事件で負傷者は一人も出なかったが、投石行為によりHDPの選挙事務所と選挙用のミニバスの窓が割られた。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:37529 )