イスタンブル広域市議会(İBB)、ビュユクアダ海岸へのモスク建設反対を退けた
2015年04月15日付 Radikal 紙
ビュユクアダ港の近くにある敷地へのモスク建設に対し、アダラル区、建築家協会、イスタンブル・アダラル文化自然遺産保護協会が行った反対は、イスタンブル広域市議会により退けられた。
アダラル区、建築家協会、イスタンブル・アダラル文化自然遺産保護協会が、ビュユクアダ港近くの敷地へのモスク建設に対し行った反対は、イスタンブル広域市議会により、圧倒的多数で否決された。İBB議会は昨年イスタンブル宗務局の要請を受け、計画変更をおこない、商業地および宅地として残された土地を「宗教施設用地」に変更していた。
ビュユクアダ港の近くにあるTEDAŞ(Türk Elektrik Dağıtım Anonim Şirketiトルコ配電会社)の建物の跡地(敷地)465㎡に、建設予定のモスクに対しなされた反対は、イスタンブル広域市議会の議題になった。五千分の一の縮尺の図面で、「宅地及び商業地」と明記された土地が、「宗教施設用地」にされるようにとの要請が、2014年5月にIBB議会で話し合われ、圧倒的多数で可決された。
共和人民党(CHP)系のアダラル区は、アダラルには8つの修道院、16の教会、2つのシナゴーク、7つのモスクを含め、合計33の宗教施設用地があり、新たにモスクは必要ではないとし、計画変更に反対した。建築家協会とイスタンブル・アダラル文化自然遺産保護協会も、計画は、都市計画の原則に反していると主張し、計画変更に反対した。
しかしIBB議会は、ビュユクアダ港の近くにある用地へのモスク建設に対する反対を、圧倒的多数で否決した。
■建設予定のモスクは、飲食する場所に近い
モスクが五千分の一の縮尺の図面にはなかったのに、計画変更で新たな問題となって浮上したと強調するCHP議員エスィン・ハジュアリオール氏は、「何度も反対がなされた。様々な事業者団体も(意見書)を書いた。(問題の)用地は宅地商業地にある。特に飲食業が盛んな地区である。アダラルには宗教施設用地が十分であるということは、専門家の調査で立証されている。しかしそれにもかかわらず、毎回繰り返されている(議会に提出される)」と語った。
区当局に介入がなされたと語るハジュアリオール氏は、「アダラル区の住民からはこのような要請は来たことがない。千分の一の縮尺の図面にさえ(モスク予定地)はない。しかし執拗に毎回、これが(議会を)通過するよう、繰り返し繰り返し議会に提出されるのは間違っていると思う」と述べた。
■われわれは宗務局の見解を尊重する立場にある
公正発展党系の都市開発委員会の副会長ティムール・ソイサル氏は、要請が宗務局によりなされたことを強調しながら、「建築家協会の反対のポイントは、宗教施設用地が十分でああるという点にある。しかし宗教施設用地に関して、宗務局の見解をより尊重すべき立場に我々はいるのだ。このような要請があるから、こうしたことを彼らは求めたのだ。」との見解を述べた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:37539 )