国家諜報局の大型トラックの映像が流れた後、ジュムフリイェト紙のジャン・デュンダル編集長の取り調べを始めた検察による、映像に関わる内容へのアクセス制限の要求が当直のイスタンブル第8簡易刑事裁判所で認められた。さらに、イスタンブル共和国首席検事局は国家諜報局のトラックの映像を流したジュムフリイェト紙について、諜報活動の容疑で捜査を始めた。イスタンブル共和国首席検事局のサリフオール主席検事は「我々検察局が行っている捜査のファイルとアダナ検察局が送った捜査のファイルには国家諜報局の補助トラックのものとされる映像に関するいかなる資料も情報もない」と発表した。

シリアに物資を運んでいる途中で検察官たちに止められた国家諜報局のトラックに対して行われた捜索の写真やカメラの映像が、今日のジュムフリイェト紙とそのインターネットサイトに掲載された。イスタンブル共和国首席検事局はジュムフリイェト紙のジャン・デュンダル編集長の取り調べを始め、インターネットサイトの報道内容に対するアクセス制限も要求した。

イルファン・フィダン次席検事は映像へのアクセス制限要求をイスタンブルの当直簡易刑事裁判所に提出した。要求では「この報道は『トルコ共和国に対して虚偽の主張や虚偽の証拠で仕組まれた、逮捕された容疑者たち（トラックを止めた兵士たち）による事実に反して作り上げられたでっちあげを元に行われた」と主張された。

イスタンブル第8簡易刑事裁判所も映像へのリンクの制限を認めた。これが出来なければ、サイト自体へのアクセスが制限される。

■諜報活動容疑の捜査

この出来事の後、イスタンブル共和国首席検事局はジュムフリイェト紙について『諜報活動容疑の捜査』を始めた。検事局の発表では「（国家諜報局の支援トラックのものとされる報道と映像に関し）トルコ刑法327、328、330項と3713号テロ対策法の6、7項の「国家の安全に関する情報の漏えい」「政治的・ 軍事的諜報活動」「機密情報の公開」「テロ組織の宣伝活動」といった容疑で今回の報道をした人物たちに関する捜査が始められた」とされた。

■サリフオール主席検事:ファイルにいかなる資料もない

イスタンブル共和国首席検事局のハディ・サリフオール検事は捜査ファイルに国家諜報局のトラックのものとされる映像に関する資料はないと発表した。サリフオール検事は「我々検察局の捜査ファイルとアダナ検察局の捜査ファイルには国家諜報局の支援トラックものもとされる映像に関するいかなる資料も情報もない」と述べた。

■アダナ検察局も捜査を開始

一方アダナ共和国首席検事局はアダナとハタイで止められて捜査を受けた、国家諜報局のものだとされたトラックに関する報道が禁じられているにもかかわらず、今日一部のメディアとインターネットサイトに禁止されている範囲内の報道が掲載されたとし、捜査を始めたと発表した。

検事局の発表は以下の通りだった。「2014年1月1日にハタイ県のクルクハン郡で、また2014年1月19日にアダナで止められた車両に関して一部のインターネットニュースサイトで出た報道について、アダナ第5簡易刑事裁判所によって2015年1月14日に2015/197 D号の判決が下された。この判決ではこの件に関するインターネットアドレスの全ての報道に対するアクセス制限、判決の要求に基づくアクセス保証協会への転送、さらに第5187号のメディア法の3/2項の要求に基づき捜査ファイルについて出版物や映像、インターネットのメディアにおけるいかなる報道も禁止されることが決定された。この決定の適用のために関係機関に通知されたが、これにもかかわらず特に2015年5月29日に、一部の報道機関とインターネットニュースサイトで事実に基づかない報道や論評、映像が流れたことが確認された。この報道をした人物たちについての捜査が始められた。」

■何が起きたのか

2014年1月にトルコからシリアに物資を運ぶ最中にアダナとハタイで止められたトラックから武器や弾薬が見つかったとされたが、政府と警察の情報筋は「トルクメン人に対する人道支援物資を運んでいた」と主張した。

トラックでの武器輸送に関する案件について不起訴の判決が出た一方、このトラックに対し通報に基づき捜査を行った検察と軍警察の担当者たちは後に逮捕された。

■AKP（公正発展党）ヤスィン・アクタイ氏:国家諜報局のトラックは自由シリア軍に向かっていた

オダTVで最近報じられていた映像ニュースによると、AKPのシイスィイルトの候補者でAKP外交担当副部長のヤスィン・アクタイ氏はアダナとハタイで止められた国家諜報局のトラックは自由シリア軍のもとへ向かっていたと述べた。

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（ 翻訳者:南澤沙織 ）
（ 記事ID:37677 )