オマーン:各地で水不足が深刻化
2015年05月30日付 al-Hayat 紙

■オマーン:水問題が深刻化

【マスカット:ムハンマド・サイフ・ラフビー】

夏の暑さが増す中、オマーン王国の諸地域は、度重なる水不足の危機に苦しんでおり、オマーン電力・水庁はこの問題に十分に対処できていない。同庁には解決策を示したり、被害地域に対し無償で水を供給する約束を行う力はなく、住民は(水を運ぶ)タンクローリーに頼っている。

スハールの淡水化プラントにおける技術的問題の後、マスカットでも別の危機が明らかとなった。マスカットの淡水化プラント「グブラ」の水圧が減少したことで、同庁は各県の地区に水を供給するという以前の約束を、二年間待たせたあげく放棄した。このことにより、住民の水需要に応えるための代替戦略の不在に対し、不満が高まっている。

またニ日前(28日)に、同庁はマスカット新国際空港に近い主要パイプの運送を延期した。その更に数日前、同庁はパイプの運送作業完了のため二日間水の供給を止めることを発表し、住民に水を備蓄するよう呼びかけていた。他方、いくつかの地域はニヶ月もの間、水が供給されず、首都に水が存在するのにもかかわらずタンクローリーに依存している。

スハールの淡水化プラントは技術的問題に苦しんできており、この問題が中北部・中南部の地域の住民を実質的な水不足の危機に直面させている。タンクローリーで水を輸送するコストは、600ガロン当たり100ドル以上にまで増大しており、水問題が解消されるまでの間、住民は水の配給所の前に列をなして並ぶことを余儀なくされている。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:長馬大知 )
( 記事ID:37684 )