ヴァーチャル世界、犯罪者どもが跳梁跋扈する空間(2)
2015年05月20日付 Jam-e Jam 紙

 最近では、WhatsApp、LINE、Viberのような通信用ソフトウェアを搭載したスマートフォンを保有するのに高い費用はかからず、ほんの少しのお金で、Viberや類似ソフトウェアを搭載した携帯電話やタブレット端末を持つことができる。

 しかし、当初あまり重要視されてこなかったこうしたソフトウェアがもたらす社会問題は、多くの青少年を危険地帯へと誘うまでになっている。それに対して、サイバー警察は警告を発するようになっており、〔国の〕当局者らはついに、スマートフォンに搭載されたこうしたソーシャルなアプリの一部に対し、フィルタリングをかけざるを得ない事態となっている。

旧来型の犯罪者、サイバー犯罪にも進出

 94年〔西暦2015年〕に3人の「インターネットひったくり犯」が逮捕された事件は、旧来型の犯罪者がサイバー犯罪の領域に進出しつつあるとの警鐘を鳴らすものであった。

 以前なら自らの「餌食」となる人物を見つけるために、市内をオートバイでぶらついていたこれらの窃盗犯たちは、いまや自らの手法を変え、〔インターネット上で出会った女性に対して求婚する〕「インターネット求婚者」を装って、バックのひったくりをするようになっているのだ。

 彼らは携帯電話のSNSを徘徊し、未婚の女性たちに友達申請をし、求婚者を装って被害者らの信頼を得る。彼らはその後、こうした女性たちと面会の約束を取り付け、「将来のお嫁さんを母に紹介したい」などと理由をこしらえて、母親の前で身につけるための貴金属を持参するよう、これらの女性たちに要求する。

 その後、求婚者の殿方は〔車で母親のところに行く〕途中で頭痛を訴え、将来のお嫁さんに対して薬を買ってきてくれないかと求める。何も知らない若い女性は急いで〔車から降りて〕薬局に向かう。そして〔求婚者が待つ車に〕戻ってみると、自分のバックと〔そこに入っていた〕貴金属が盗まれたことに気が付く、という寸法である。

つづく


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( 翻訳者:TM )
( 記事ID:37693 )