零細ビジネスの整備が雇用問題の低コスト解決の道(1)
2015年06月01日付 Jam-e Jam 紙


 多くの先進国は露店業や露天商らを整備・管理することで、中産層の福祉を伴う形で数万もの働き口を創出している。しかし、イランは雇用の創出の必要性に強く迫られているにも拘らず、この件では誤った道を選択していると言わざるを得ない。

 通りの露天商たち、つまり街路の脇や地下鉄の中、広場の端、その他公共の場で商品を一般の小売店よりも安く売っている人たちが、〔当局によって〕排除させられている様子を伝えるニュースや写真を、私たちはいつも目にしている。

 多くの市(し)は、こうした露天商たちの存在は街のイメージを損ない、公共の安全を乱し、仕舞いには歩道や街路の通行を妨げて、街の秩序を混乱させているとの考えから、パトロール隊(最近になって「通行路守備隊」を名乗るようになったが)を立ち上げて、露店商たちの排除を行っている。こうした排除は〔当局によるその後の法的な〕処罰も伴っている。

 こうした中、経済の専門家らは、露天商らの活動と彼らの排除には、〔露天商行為は公共の安全を損なう行為であり、その排除は公共の安全の確保につながるといった理屈とは異なる〕別の側面もあり得ると指摘している。この「別の側面」は、これまで基本的に注目を浴びてこなかったか、あるいは浴びてきたとしても、それは不十分なものだった。

 専門家らによれば、露店商らの排除・一掃に関する市の考えは、それ自体としては間違ってはいないが、しかし他の先進国のように露天業を一つの職業として整備することが、雇用問題の解決に大きく寄与する可能性があるというのも事実なのである。

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:37796 )