モロッコ:インターネット第4世代移動通信システムを開始予定
2015年06月15日付 al-Hayat 紙
記者会見する「モロッコ・テレコム」のアブドッサラーム・ウハイズーン会長(Ahdath Info.com)
記者会見する「モロッコ・テレコム」のアブドッサラーム・ウハイズーン会長(Ahdath Info.com)

■モロッコはインターネットの第4世代移動通信システムを開始

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコの通信部門における3企業は、新たなインターネットサービスであり、様々なデータの転送を秒速で300メガバイトまで届けることの出来る「第4世代移動通信システム(4G)」のシェアを巡って競合する。「国営投資会社(SNI)」系列の新規会社「Inwi」は、インターネットの第4世代移動通信システムサービスを提供するための第一の実験を開始した。同社が発表したところによると、このシステムは「実用的で科学的な生活を容易にするための最新のアプリケーションの提供を通じて若者や研究者、新しい世代の投資家や実業家たち」に向けてのものである。

「モロッコ・テレコム 」は、モロッコにおいて最も規模が大きく、かつ、最も由緒ある会社であり、「エミレーツ・テレコミュニケーションズ・コーポレーションズ」がその株の53%を所有する。この会社は、「4G」サービスを巡る新たな競争に対応する能力をテストする大規模なネットワーク準備のため、ラバトとカサブランカにおいて一連の実験を行う。この「4G」サービスは磁気カードや、携帯電話そのものの変更、また米国の「iPhone」や韓国の「Samsung」、中国の「Huawei」などで採用されている高速アプリケーションに対応可能な新世代スマートフォンとの代替を必要とする。

モロッコにおいて通信部門第二位の会社である「Méditel」は、来るラマダン月に正式に開始する予定である新たなインターネット市場の競争への準備に向けて、連携の通信企業であるフランスの「Orange」社から支援を得た。ラマダン期間中は通信技術が際立って使用される時期である。新たなインターネット市場は、数百億ディルハムの価値があるとされ、資本流動性規模の面で最も有望な 経済活動といえる。

(後略)

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( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:37800 )