ブルサとその周辺地域でここ数週間に降った大雨により、収穫期のさくらんぼの枝が折れ腐敗している。
輸出用のZiraat 900という種類のさくらんぼの収穫損失率は60~70%に上ると推測される。県の食糧農業畜産局のデータによると昨年約27トンのさくらんぼを生産したブルサの今年の収穫量は半減する見通しである。オスマンガーズィ農業会議所運営員会のハーカン・エキム委員長はアナトリア通信社へのコメントで、今年の冬が非常に寒かったことや、4月の霜、最近の激しい雨が影響していると述べた。またこの状況は農産物や農家に悪影響を及ぼしていることを強調し、この悪天候がさくらんぼのみならずオリーブや桃、洋 ナシ、スモモの生産にも害を与えているとしている。エキム氏はさくらんぼの激しい雨による実割れが問題となっていると話し、次のように説明した。
「我々は従業員を雇っていますが、雨のせいで収穫が行えません。8時間の労働時間の中で従業員を4時間働かせることができる。さくらんぼは手早く収穫を行わなければならない作物である。収穫して低温の中に置いたり3~5日おいておくことができず、熟したらすぐに収穫する必要があるのに、雨で収穫ができずにいる間に実は熟し、腐っている。このようなひどい状況になっている。さくらんぼの収穫損失率は平均して50%ほどになると予想される。」
エキム氏は生産者として、果物が少なく、そのために高値になることには賛同していないとし「今まで1枝からとれる果実の60~70%を出荷していたが、今回はそうはならないだろう。おそらく出荷できるのは10%ほどではないか。また以下のことも出荷量の減少の原因となっている:損をするということで農家が出荷できず、卸業者も出荷できない。販売量も現在は通常ではなく低下している」と述べた。
生産者の一人エルスィン・ウウル氏もはじめのころは果実が良い状態にあったが、収穫期に重なった激しい大雨の為に作物の実が割れてしまったと言う。雨が原因の気温の変化もあったとするウウル氏は「夜雨が降り、朝も寒いとさくらんぼは割れてしまう。割れてしまってすぐに収穫することもできない。割れたものは腐敗し大きな損失となる。収穫損失はいくつかの品種で予想を上回りそうだ。特に輸出用に作られているZiraat900という種のさくらんぼは60~70%の損害 となっている」と話した。
ウウル氏は割れて腐敗したさくらんぼだけでなく他の作物も大雨の為に大量に地に落ちてしまい、生産者の損失が大きいことを述べた。現在ブルサ地域でZiraat900は1キロ2~3トルコリラで販売されている。
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( 翻訳者:岡本悠見 )
( 記事ID:37810 )