■エジプトがアフリカ開発のための包括的ビジョンを提示
【ヨハネスブルグ:アフマド・サーミー・ムタウワリー、マルワ・タウフィーク】
イブラーヒーム・マフラブ首相は、エジプトが、あらゆる開発分野でアフリカ諸国と協力するための用意があることを述べた。同様に、共通の目標達成に向けた事業の実行を可能にするために、アフリカ大陸の人的能力を構築し、諸機構を発展させるための準備も進めている。
マフラブ首相は、アフリカ連合の会議と並行して、現在ヨハネスブルグで開催されている、NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)運営委員会のサミットに参加する中で、エジプトが、「アジェンダ2063」で設定された成長目標の実現に向けた努力を支援してきたことを強調した。
このアジェンダの主な目標は、アフリカ大陸とそこに住む人々の繁栄であり、それには、成長部門の発展、成長プロセスの基盤となるインフラ整備、大陸の食糧安全保障とじゅうぶんな供給を達成するための農業部門の発展、特に近い将来の大陸自由貿易圏の設立によるアフリカ諸国間の貿易の促進が鍵を握っている。
さらにマフラブ首相は次のように述べた。「COMESA(東南部アフリカ市場共同体)・SADC(南部アフリカ開発共同体)・東アフリカ共同体の加盟国が参加する、アフリカの3つの経済ブロックによるサミットを、エジプトはかねてより主催してきた。そこでは、各地域の諸国間で自由貿易圏(の形成)がすでに始まっており、この動きは、大陸全体の自由貿易圏実現に照らした意義ある前進であり、我々は皆、その開始と、経済的統合と協力の促進を望んでいる」。
また首相は、「我々が取り組む成長のための努力に求められるのは、包括的なビジョンを含むこと、また、平和、治安、安定、そして過激主義との戦い及びテロの撲滅といった課題を考慮に入れることである」と述べた。
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( 翻訳者:榎本飛鳥 )
( 記事ID:37837 )