エジプト:スエズ運河、8月に世界に向けて開通
2015年06月14日付 al-Hayat 紙


■スエズ運河、8月に世界に向けて開通

【イスマーイーリーヤ:アミーナ・ハイリー】

昨日、スエズ運河の新水路が8月6日、国際航法に則り開通すると発表された。エジプトはこの事業が自国の経済的な命綱になると見込んでいる。旧運河による収益が50憶ドルなのに比べ、新しい運河による収益は、2023年までに150億に達する見込みだ。

イスマーイーリーヤ県のスエズ運河委員会委員長、ムハーブ・マミーシュ中将は、浚渫工事は7月15日に終了予定で、新しい運河の堤防の大部分や人が移動する設備の完成に加え、運河の航路の下に6つのトンネルの掘削も完了すると説明した。

同委員長は、乾燥部分は25万平方キロメートルに達し、掘削は85パーセント完成したと強調した。そして、新しい運河では、双方向からの大型船の通行が可能で、「航海時間が22時間から11時間にまで短縮され、世界で最短の運河となる」と述べた。

また、7社と提携してロンドン証券取引所に上場しているWPPグループ社が、新スエズ運河プロジェクトの後援活動と開通式の主催事業への入札に成功したと発表された。そこでは、「国の収支では開通式の費用を賄えない。エジプトの成功への賛同を希望するい人から、エジプト通貨や外資による出資を受け付けるため、来週中に銀行口座番号が公表されるだろう」と強調された。

マミーシュ委員長は、本紙に対して、「開通にあたっては、運河での航行開始の決定がなされ、その瞬間、新しい運河の仲間入りを喜ぶ世界中の港の汽笛が鳴る」と述べた。運河の周囲には3500の養殖場が設けられ、職員は専門機関で訓練を受ける。また、住宅や病院、学校などを含めた、彼らが生活するための集合施設が建設される予定だ。

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( 翻訳者:増澤奈央 )
( 記事ID:37868 )