「我が国の軍事機密へのアクセスを許すようなことはない」イラン大統領、記者会見で(2)
2015年06月13日付 Jam-e Jam 紙

追加議定書には「あらゆるものへの査察」を示唆するような文言は存在しない

 ロウハーニー師はまた、「追加議定書では、国際的な責務は双方向的である。〔追加議定書を批准した〕この124ヵ国で実施されていることはすべて、イランでも実施されるだろう」と付け加え、さらに「追加議定書には、『あらゆるものへの査察』を示唆するような文言は、一つとして存在しない。過去にも、我々はこうしたことを経験している」と述べた。

 大統領はその上で、次のように付け加えた。

当時〔※ロウハーニー大統領が国家安全保障最高評議会の書記として、追加議定書を暫定的に受け入れた2003〜2005年のことを指す〕も、この問題が取り上げられていた。つまり、もし追加議定書が実行されるようなことになれば、モスクやウラマーの家までもが査察されてしまうだろう、といった議論である。当時さまざまな話が飛び交ったものだ。

 ロウハーニー師は、追加議定書の問題はイランにとって、他の国々に対して例外的なものとはならないと指摘し、「と同時に、イランは国の機密情報を、追加議定書を口実に他者の手に渡るのを許したりはしない」と強調した。

核合意の実施は全制裁の解除と一対のものとなるだろう

 大統領は、「我々は合理的枠組みのもとで、5+1〔国連安保理常任理事国とドイツ〕との真剣かつ実効性のある協議を行うための扉を開いたのである」と指摘した上で、「今日、合意の実行は経済・金融制裁の解除と一対のものとなるだろうということに疑いを差し挟む者はいない。これらの制裁は、イラン国民に対して不正なものである」と述べた。

〔‥‥〕

 大統領はさらに、次のように付け加えた。

今日、イランには〔ウラン〕濃縮の権利があるということ、ナタンズやフォルドゥーの扉は開いたままであるということ〔※ナタンズやフォルドゥーの核施設はIAEAの査察官に開かれている、という意味だと思われる〕に疑いを抱く者は、世界には誰もいないし、西洋の大国や5+1ですら、これを疑ってはいない。これは核の権利の分野で〔イランが手に入れた〕最大の成果である。

つづく


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( 翻訳者:SHN )
( 記事ID:37934 )