イラン国民、「聖なる防衛」の殉教者たち270名を盛大に見送る
2015年06月17日付 Jam-e Jam 紙
「オレたち制裁なんだよ、分かる!?」とロウハーニー大統領を揶揄する新聞(6月15日付ヴァタネ・エムルーズ紙1面より)
【マルドムサーラーリー15面】新たに発見された殉教者270名のご遺体の葬送の儀式が、バハーレスターン広場ならびに周辺の通りで行われた。儀式には、武官・文官を問わず、〔多数の〕国の関係者たちや、殉教者たちを育んできた多くのテヘラン市民らが参加した。
ニュースサイト「エンテハーブ」が伝えたところによると、新たに発見された殉教者270名のご遺体を送る儀式が、殉教者を育んできた多くのテヘラン市民らが参加する中、バハーレスターン広場とその周辺の通りで行われた。葬儀に参加した人たちはバハーレスターン広場から出発し、ジョムフーリー通りを通って、〔‥‥〕ベヘシュト通り、メッラージュ通り、そしてテヘランの「メッラージョッ・ショハダー」中央司令部に入った。
こうした中、一部のバスや自動車には、「女性が運動競技場に立ち入ることへの嫌悪の念を表明するための、ヒズブッラー共同体の集会」などの文章が書かれていた。
また、一部には「ホセインよ、あなたに従います」「我らは屈辱から無縁なり」「偽善者に死を」等々のシュプレヒコールを叫ぶ人もいた。
さらにジョムフーリー通り周辺の店舗の上には、〔葬列の〕参加者たちによって配られた赤色の旗〔※第三代イマーム・ホセインの死を象徴する色〕が掲げられた。
この儀式が続けられる中、〔演説が行われる〕演壇の奥からは「われわれは世界を飲み込もうとする侵略者たちとの妥協の道を知らないなどと、誰も考えてはならない。しかしイスラームの下僕たちが自分の国民に対して裏切り行為を働くようなことはあり得ない!」というイマーム・ホメイニーの言葉が読み上げられ、核交渉を示唆しつつ、「たとえ我ら全員が囚われの身となろうとも、多神教と偽善の書に署名するようなことはあり得ない」という言葉が唱えられた。
さらに〔革命〕歌「おお、神の道に死す殉教者たちよ、立ち上がれ」が、儀式に用意されたスピーカーから流され、人々もそれに合わせて歌った。
そのような中、「オレたち制裁なんだよ、分かる!?」と書かれた政治的な横断幕や核交渉を批判する冊子が一部の者によって配られ、この神聖なる儀式を逸脱させようとする試みが行われた。
※訳注:「オレたち制裁なんだよ、分かる!?」は、先日ロウハーニー大統領が記者会見で、国民生活のあらゆる分野が制裁によって影響を受けていると指摘したことに関し、「すべてを制裁のせいにして妥協を正当化しようとする試み」であるとして、欧米諸国との核交渉に異を唱える勢力が大統領を批判・揶揄する言葉。国のために戦った戦死者たちを悼むはずの「国民的行事」が、現政権・核交渉に反対する一部の政治勢力によって「横領」されてしまったと、この記事は批判している。
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( 翻訳者:IM )
( 記事ID:37981 )