イスタンブルLGBT(性的少数派)パレードに、警察介入
2015年06月29日付 Hurriyet 紙
イスティクラル通りで、昨日17時に行われる予定であった第23回LGBT(性的少数派)プライド・パレードの前に、警察が介入した。警察が、催涙ガスと高圧放水で行った介入によって、二人が負傷した。介入が続く中、国民の民主主義党(HDP)イスタンブル議員であるフィリズ・ケレステジオール氏は、イスタンブル県知事ヴァスィプ・シャーヒン氏と電話で会談した。ケレステジオール氏の主張によれば、シャーヒン県知事は、「ラマザン中にこの行進は許されない」と言った。中に国会議員も含まれたあるグループは、イスティクラル通りの入り口に集合して、再び、行進を行った。グループに対して、警察は今回は介入を行わず、脇道から出てきたかなりの数のデモ参加者たちも、行進に同伴した。LGBTを象徴する旗の後ろを歩きながら、ガラタサライ広場にやって きたグループは、ここでしばらくスローガンを叫び、活動を続けた。県知事府は、事件に関し昨日の深夜に会見を行った。
ベイオールにおいて、ゲイ・プライド週間の一環として、タクスィム広場から、ガラタサライ広場までのルートで、昨日157時に行われることが予定されていたLGBTのプライド・パレードのために集まったグループに対して、警察が介入を行った。
警官たちは「イスティクラル通りから撤収しなさい、さもなければ、介入が行われます」というアナウンスを行った。このアナウンスの後で、警察が介入を始めた。 機動隊と私服警官は、グループたちをタクスィム通りとゲズィ公園から遠ざけた。あるグループも、イスティクラル通りに集合して、タクスィム広場に向かって行進を行った。まず、「解散しなさい」という警告を行った警官は、さらにのちに、このグループへも高圧放水を行って介入した。
カラーボールも使用された介入の結果として、一部のデモ参加者は脇道に逃げ、一部のデモ参加者は、オフィスへと避難した。TOMA(暴動鎮圧用装甲車)の前に立ちはだかった一人のデモ参加者も、この加入によって、警官によって逮捕された。
■CHP議員とHDP議員も包囲網を形成した。
この間にHDP議員である、フィリズ・ケレステジオール氏、ベヤズ・ウストュン氏とセザイ・テメッリは氏、CHP議員である、マフムト・タナル氏は、警察のバリケードの前で包囲網を形成して、介入を妨害しようとした。
CHP出身議員であるマフムト・タナル氏は、この介入のために用意された、TOMAの上に上った。
■何メートルも吹き飛ばされた
警察が介入したグループの大部分は、イスティクラル通りから脇道へと解散したが、ミス通りにいたある若者が、TOMAが、彼の上に放水した高圧放水によって何メートルも吹き飛ばされて、転んだ。その瞬間は、周りにいた人によって克明に記録された。若者は、転んだ際に頭を負傷した。
警察が、デモ参加者たちに対して介入を続けた際に、その中にCHPイスタンブル議員マフムト・タナル氏、HDPイスタンブル議員であるフィリズ・カステジオール氏と、セザイ・テメッリ氏と緑の党の一人の議員も含まれるあるグループは、イスティクラル通りの入り口に集まって、行進を行った。国会議員も含まれるグループへは警察は介入しなかったので、脇道へ逃げていた多くのデモ参加者もこの行進に同伴した。LGBTを象徴する旗の後ろから歩きながら、ガラタサライ広場にやってきたグループは、ここで多くのスローガンを叫びながら、デモを続けた。さらに後に、HDPイスタンブル議員フィリズ・ケレステジオール氏が会見を開いた。
■ケレステジオール氏:知事は「ラマザン中は許されない」
知事と電話での面会を実現したと話した、ケレステジオール氏は、「知事はここでの行進は許されないと言いました。私たちは、彼に、12年間この行進を平和的な形で続けてきたこと、LGBTの人々の権利を、自由をこのような形で表明してきたということを話しました。さらにのちに、彼には、なぜありえないのか、ということも尋ねました。彼は「彼らはありえない。我々は他のものは許す」と言った。私は彼に、「彼ら」とは、一体何を指しているのか、ということを尋ねました。彼は「ラマザン中はありえない」と言いました。つまり、実際のところは、LGBTの人たちが、ラマザンの時に行進をしてはいけないということを説明したということになるのです」と話した。
■マフムト・タナル氏:警察は、不法に命令を下した。
CHPのイスタンブル議員であるマフムト・タナル氏も、行われた警察の介入を批判しつつ、「一時間前に許可を与えなかった警察が、何がどう変わったのか、今は許可を与えていて、私たちはここまで行進してきました。今日警察官たちに対して命令を下した人々は、憲法の第137項によれば、不法に命令を下した、ということになります。不法に命令を下した人々に対して、我々は、責任を追及します」と話した。
グループは、その更に後で、チュネル広場へと向かって再び行進した。群衆の大部分は、ここで解散し、イスティクラル通りを歩こうとした小さいグループに対して警察は、TOMAと高圧放水によって介入した。
■二人が負傷した。
警察がデモ参加者に介入した際に二人のデモ参加者が催涙ガスのカプセルによって負傷した。
介入の際に、一人のデモ参加者が放たれた催涙ガスのカプセルが命中した結果、負傷した。ミス通りの入り口で起こった事件によって、負傷したデモ参加者のために、周囲にいた人々が救急車を呼んだ。氏名不詳のデモ参加者は、警察が放った催涙ガスによって負傷したと証言した。やってきた救急車に乗せられたデモ 参加者は病院に搬送された。
ミス通りにおける介入では、さらに一人のデモ参加者が催涙ガスのカプセルによって負傷したことが伝えられた。
■タクスィム広場に虹がかかった
この間、タクシスィム広場で、警官が介入した際に、作られた虹が注目を引いた。TOMAが放った水が太陽の光を反射し、あたりに興味深い光景が現れた。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:38011 )