イラン大統領、イラク首相と会談「イランはダーイシュに対しイラクと共闘する」
2015年06月19日付 Mardomsalari 紙
イラクのハイダル・アル=アバーディー首相が昨朝、イラン当局と会談し、地域の諸問題について話し合う目的で、テヘラン入りした。〔大統領宮殿のある〕テヘランのサアダーバード宮殿では、第一副大統領出席のもと、イラク首相の公式歓迎セレモニーが開かれた。
イラクで新政権が発足してから1年足らずだが、今回がイラク首相の2度目のテヘラン訪問である。
昨日、イラク首相は最高指導者、大統領、公益判別評議会議長、および国家安全保障最高評議会書記と会談した。アバーディー首相はまず最初に、エスハーグ・ジャハーンギーリー第一副大統領との会談に臨んだ。ジャハーンギーリー副大統領はこの会談で、「われわれは協力しあい、一体的な立場を取ることで、イラクやシリアでのダーイシュ(IS)のテロ・暴力行為に立ち向かうべきだ」と言明した。
第一副大統領の広報サイトが伝えたところによると、エスハーグ・ジャハーンギーリー第一副大統領は、両国の関係水準は好ましいレベルにあると述べ、さらに「イランとイラクは今ある関係の深化、ならびに新たな協力分野の創造と拡大を決意している」と付け加えた。
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これらの会談の続きで、アバーディー首相はハサン・ロウハーニー大統領との会談に臨んだ。ロウハーニー大統領はこの会談で、イラン・イラク関係は戦略的な関係であるとの見方を示し、「両国の関係の強化と拡大は、両国民の利益を保障するだけでなく、域内のすべての国々の利益も保障する」と言明した。
ロウハーニー大統領は両国が広範囲にわたって有する経済的潜在能力・実力について触れ、「イラン・イラク間の経済関係は、〔両国が〕関心を寄せる全領域で、これまで以上に強化される必要がある。両国間で交わされた合意文書の実施を急ぐことが急務だ」と強調した。
イラン大統領はまた、〔イラクの〕バスラや〔イランの〕アーバーダーン、ホッラムシャフルの各港湾の拡充に向けて、努力を集中させていくことが、〔両国間の経済〕協力にとって最優先の課題だとし、「このことは特に、両国の南部地域の住民たちにとって利益となるものである」と述べた。
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イラン大統領は続けて、イラク政府は各政党・民族・宗派間の団結や連帯の強化に向けて努力を続けていることに触れ、「残念ながら、自らの短期的な利益の追求のために、一つにまとまったイラク国民の間に分裂・分断を引き起こそうと企てる国が、一部に存在する。こうした状況下では、敵を完全に失望させるためにも、イラク国民の国民的連帯・団結の強化に向けた、いかなる努力も惜しんではならない」と述べた。
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( 翻訳者:OA )
( 記事ID:38029 )