サウジアラビア、プーチン大統領にイランとの調停を依頼
2015年06月21日付 Jam-e Jam 紙
サウジアラビアの有名なメディアとして精力的に活動するムジュタヒド[ツイッターのアカウント名]は、ツイッターでの最新の投稿でムハンマド・ビン・サルマーン氏の最近のロシア訪問に関して重要な情報を提供した。
タスニーム通信社によると、支配者家族のベールの奥からの正確な情報を伝えることからサウード家の王子であろうと想像されているムジュタヒドは、ツイッターで「ムハンマド・ビン・サルマーンは皇太子の跡継として、またサウジアラビアの防衛大臣としてロシアへ向かった。同国のウラジミール・プーチン大統領に、サウジアラビアの謝罪なしでの休戦合意にイラン人とアンサール・アッラー[訳注:イエメンのザイド派フーシの正式名]を納得させるため、協力を仰いだのだ。」と書いた。
モジュタヘッドは加えて、「原油価格の引き上げや、以前サウジアラビアによって中断させてしまった武器弾薬に関する合意書への署名、また以前に中断されたサウジアラビアの資金によってエジプトへの武器売買に関する合意書の執行を行わない限り、ロシアは何もしないだろう。」と続けた。
ムジュタヒドはさらに、「サウジアラビアからロシアへの石油売買契約は100億米ドル以上で、アブドゥッラー(アブドラ)国王[前国王]の時代に最終段階に到達していたが、サルマーン国王[現国王]の治世に入りアメリカの圧力によって中断された。」と続けた。
ムジュタヒドは、ロシアからエジプトへの武器売買契約についても、「この契約は70億米ドルの価値があり、アブドゥッラー国王の時代にほぼ最終段階にあったが、数ヶ月前に中断された。」と書き込んだ。
ムジュタヒドは、最も困難な点をサウジアラビアの減産による原油価格の上昇であるとみなした。それ[原油価格の下落]は、イランに圧力をかけ核合意書に署名させ、ロシアにウクライナからの撤退を強いることを目的として行なわれた。
彼は、「サウジアラビア経済は経費高騰により減産にも我慢の限界に達しており、今年の第1四半期に2,500億米ドル(約30兆6千億円)の赤字予算となった。」と書いた。
ムジュタヒドは、「サウジアラビアが原油生産高を増加させた後、石油市場は飽和状態となった。以前の状況に価格が戻るには、サウジアラビアが大幅な減産(少なくとも日量300万バレル)をする以外にないだろう。」と続けた。
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( 翻訳者:RS )
( 記事ID:38032 )