国軍陸上部隊司令官「イスラーム教徒の戦士は古代ローマの剣闘士にあらず」
2015年07月02日付 Mardomsalari 紙

 国軍陸上部隊の司令官は、〔同隊の傘下にあり、主に同隊の兵員・物資の輸送に携わっている〕陸上部隊航空隊の重要性について、「国軍陸上部隊と同航空隊は国境防衛を見事に果たしており、〔イラン・イラク〕戦争でサッダーム・フセインの軍隊に最初の、そして最後の一撃を喰らわせたのも、まさにこの陸上部隊航空隊であった」と述べた。

 ニュースサイト「ミーザーン」の報道によると、アフマド・レザー・プールダスターン国軍司令官(准将)は「陸上部隊航空隊と国民の一致団結セレモニー」のなかで、

イスラーム教徒の戦闘員は、見た者全てを殺し、見た物全てを破壊するようなグラディエーター(古代ローマの剣闘士)ではない。我々は強要された戦争〔=イラン・イラク戦争〕で、目的のためなら手段を選ばず、といったことはしなかった。われわれは〔イラクの〕民衆を標的にはしなかったし、可能であったにもかかわらず、化学兵器を用いることもなかった。これはすべて、我が部隊が神を希求しているという、まさにあの精神に由来するものなのである。

 と指摘した。

 プールダスターン准将は、〔イラン軍を特徴づける〕第2の柱として、最高指導者の指導に忠実であることを挙げ、「国軍、そして〔革命防衛隊を含めたイランの〕軍は、イスラーム教徒の後見人であるイスラーム法学者〔※最高指導者のこと〕の命令を〔忠実に〕実行する義務を負った存在として、自らを位置付けている」と語った。

 同氏は第3の柱として、「敵を知り、敵と戦う意志を持っていること」を挙げ、「このことは最高指導者の指導に純真に従うことで可能となっている。〔イランの〕軍は決して、本務から外れた些事にかかずらうようなことがあってはならない」と付け加えた。

 国軍陸上部隊司令官は、国軍、そして我が国の軍隊のもう一つの特徴として、「人民的であること」〔※専ら自国の人民に奉仕し、人民の協力・参加によって支えられている、という意味〕を挙げ、「我が国の軍隊は東西を問わず、いかなる大国にも依存していない。〔武器の〕禁輸や関係の断絶によって、われわれが希望を失ったことはなく、むしろ〔兵器開発など〕各部隊によるさらなる自助努力がもたらされたのである」と述べた。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:IM )
( 記事ID:38120 )