バイラム直前、各地で交通事故
2015年07月15日付 Hurriyet 紙


ラマダン休暇の二日前に残念ながら道路が血の海という表現が現実となってしまった。トルコ交通省とその関係者が行った必死の警告の甲斐もむなしく、事故はほとんどの場合大量の死者を出してしまっている。ガーズィアンテプでは昨日7月14日、帰省途中の労働者を乗せたトラックで 3人が死亡、チョルムでは2台の自動車衝突事故の結果6人が亡くなった。また今日はボルで7人が死亡し、40人の怪我人を出した事故が起きた。これらはほんの一部にすぎない。

ボルでの事故は4:15分にTEM高速道路のボル山トンネル付近で発生した。ニーデからイスタンブルに行くところだったことが明らかになっている68DK464ナンバーのバスの運転手のトゥンジャイ・ストチュさんは、雨に濡れた道路でスリップを起こし、バスはコントロールが利かなくなった。

スリップしたバスはガードレールに衝突した後に横転した。このバスのすぐ後ろにいたオルドゥ-イスタンブル間を運行する34ZZ5974ナンバーのバスの運転手は事故に気付き急ブレーキを踏んだ。

運転手のコントロールが利かなくなったこのバスはスリップし、左車線の端にあったガードレールに衝突しその後コンクリートの分離帯の上に乗り上げた。

玉突き事故により、横転したバスの運転手のトゥンジャイ・ストチュさん、助手のムラト・カラカヤさん、乗客のアイジャン・エフカンさん、シャーヒン・カナクさん、アフメト・ポラトさん、ギュライ・アカルスさんが命を落とした。2台のバスに乗っていた人々のうち、40人が怪我をした。負傷者の多くは最初に横転したバスに乗車していた。

■死亡者数は7人に増加

TEM高速道路のボル山を過ぎたあたりで早朝に発生した事故の死亡人数は7人に増加した。横転したバスから救助され、ボルにある私立病院に運び込まれたアデム・クルチュさんは、治療の甲斐なく命を落とした。

■道路は通行止めに

事故の影響でTEM高速道路イスタンブル方面は閉鎖され、事故現場には国立医療捜索救助チーム(UMKE)、県災害・危機管理局、救急車、消防隊、交通警察が派遣された。災害・危機管理局職員と消防士がバスから救助した怪我人らは、救急車で行われた応急処置の後にイゼット・バイサル教育・研究病院や 県内の別の病院に搬送された。負傷者の治療のために病院では緊急事態が宣言された。
重症の患者には手術が行われた一方で、死亡者の増加が懸念される。

事故のためにTEM高速道路のイスタンブル方面が閉鎖され、アンカラ方面から来た車はアバント料金所からD-100高速道のボル山道に行くように指示された。

■タイヤを調査

交通警察は事故を受けて調査を行い、道路でスリップし横転したバスのタイヤを調査した。交通警察のタイヤの溝の深さを図る器具を用いて行われた調査により、バスのタイヤの溝の深さが2.5ミリメートルであったことが判明し、法律の基準を満たしていたことがわかった。

■道路は約7.5時間後に開通

TEM高速道のボル山を通過したあたりのイスタンブル方面道路は11:30に開通した。4:15分に発生した事故を受けイスタンブル方面の道路は閉鎖され、車はアバント料金所からD-100高速道のボル山道に向かうように指示された。道路に横転する2台のバスはクレーンで吊り上げられ、高速道路から取り除かれ、また高速道路職員の掃除が行われようやく7時間15分後に道路は開通した。

■バスは横転し、1人死亡30人負傷

チョルムからアンカラに向かうイリヤス・アクマンさんが運転する19KK385のナンバーの乗客を乗せたバスは、スングルル市まで4キロの地点で制御不能となりガードレールにぶつかって横転した。事故を受けて事故現場には多くの救急車と警察官が駆け付けた。大変なパニックに見舞われたバスの乗客らは、別の車の運転手の手助けによりガラスを割って外に脱出しようとした。

<後略>

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:38167 )