ダーイシュ、シナイ砂漠でエジプト軍に大規模攻撃(1)
2015年07月02日付 Jam-e Jam 紙

 エジプト検事総長のヒシャーム・バラカト氏に対するテロからたった2日後の昨日、同国北部のスィーナー(シナイ)地域で、ダーイシュのテロリストらによる一連の大規模攻撃が目撃された。こうした一連の情勢は、エジプトが治安面で脆弱な状況に置かれていることを示している。

 複数の情報筋が目撃者の話として伝えたところによると、200から250人の武装した人物が昨日、軍用車に乗って、スィーナー(シナイ)砂漠に位置するシャイフ・ズワイド市の南にあるエジプト軍の検問所5ヵ所を同時に攻撃したという。

 伝えられているところでは、この襲撃は明確な目的と事前の計画をもって行われた、大規模なものだったとのことである。

 テロリストらは軍の進入を防ぐために、戦闘現場に通じる街道に地雷を敷設したとも報じられている。

 最初に「カミーン・アッ=リファーイー」検問所がテロリストらによって武力攻撃され、この部隊に所属する治安隊員全員が殺害された。他方、「アッ=サドラ」検問所でも同時並行的に軍事作戦が実行され、この部隊に所属する隊員全員が死傷した。

 この襲撃では、爆弾の仕掛けられた車両やロケットランチャー、迫撃砲が使用された。エジプト軍もこの攻撃に応戦する形で、北シナイ地方で活動する過激派組織に対する軍事行動を開始した。

 エジプト当局者の話によると、エジプト軍所有のアパッチ・ヘリコプターが、戦車や装甲兵員輸送車とともに、シナイ砂漠で活動する民兵らに向けて飛び立ち、侵入者には〔多大な〕打撃が加えられたとのことである。

 地元筋が述べたところによると、戦闘が激しく、容易に救急車を現場に派遣することができなかったことから、死亡した人の数について正確な数字は伝えられていないとのことである。 

つづく


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( 翻訳者:8414106 )
( 記事ID:38212 )