テロ組織ダーイシュ(イスラーム国)はビデオテープを公開し、ガザで活動するハマース(イスラーム抵抗運動)に対して、攻撃を加えると脅迫した。
ロイター通信によると、シリアにあるダーイシュの基地で制作・編集されたこのビデオテープの中で、このテロ組織は、ハマースはイスラームのシャリーア(聖法)の法規定をしっかりと実行していないと指摘し、ハマースの責任者らを偶像崇拝者(!)だと名指ししているという。
ダーイシュのあるメンバーはこのテープの中で、「ダーイシュはファタハ、ハマース、イスラエル、そしてすべての世俗主義者たちを根絶やしにするつもりだ」と述べている。このテロリストはまた、今日ダマスカスのヤルムークにあるパレスチナ人キャンプで起きていることは、まもなくガザでも起こるだろう、と脅迫している。
この人物はさらに、「神のお望みに従い、われわれはユダヤ人の国を根絶やしにし、お前たちハマースやファタハ、そしてすべての世俗主義者を滅ぼし、ガザの地でシャリーアを施行するだろう」と述べている。
これに先立ち、ガザにいるダーイシュのテロリストたちはハマースに対し、同組織のメンバーに対する弾圧を停止するよう、48時間の猶予を与えていた。
複数の爆破事件が発生したことを受け、ハマースはガザ地区にいる過激分子に対する大規模なオペレーションを開始している。これまでのところ、これらの爆破事件への関与を認めた組織はない。
過激派はハマースを、シオニスト体制に対して「軟弱な態度」を採っており、イスラーム法の施行においても無能だとして非難している。
さらに、ハマースの有力者サービル・サイヤームが暗殺されたが、ハマースはこの事件に関与した組織として、テロ組織ダーイシュの名を挙げている。この事件を受けて、ハマースはユーニス・アル=ハナルという名のダーイシュ分子が同地区で殺害されたと発表している。
この人物の自宅を捜索したところ、大量の武器や自爆用のベルト、爆弾、砲弾が発見されている。
ダーイシュはガザで、「エルサレムにおけるイスラーム国の支援者たちのグループ」を名乗り、この名の下でテロ行為に手を染めている。
ダーイシュとハマースの間の戦闘は、ガザの境界を越え、ダマスカスにあるヤルムーク難民キャンプにまでも及んでいる。同地では、ハマース傘下の「アクナーフ・バイト・アル=マクディス」と呼ばれる組織と、ダーイシュのテロリストたちの間で、激しい戦闘が起きている。
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( 翻訳者:MY )
( 記事ID:38216 )