爆発はこの後におきた。
シャンルウルファのスルチ郡にあるアマラ文化センターの前で爆発が起きた。この攻撃で31人が死亡し100人以上が負傷した。
シャンルウルファのスルチにあるアマラ文化センターの前で爆発が起きた。IS(イスラム国)による自爆テロとされるこの攻撃によって31人が死亡し、100人以上が負傷した。
ジハン通信社は、爆発が起きた場所では社会主義青年協会連盟(SGDF)メンバーである300人の若者がキャンプをしており、爆発の原因がIS(イスラム国)メンバーの自爆テロであったと主張した。爆発の目撃者であるガリプ・チェリキ氏がCNNトルコに語ったところによると、被抑圧者社会主義党(ESP)とSGDFのメンバーが、若者として、事件の瞬間アマラ文化センターの前でロジャヴァ(西クルディスタン。シリアの北部および北西部を意味する)革命のための記者会見を行っていたことを明らかにした。チェリキ氏はその話の中で、コバーニーに向かう若者に関する情報が示され、自分も写真を撮っていた瞬間に激しい爆発があったこと、そして至る所に死傷者がいたことを話した。
事件を受けてスルチ市は、市が所有する車からトルコ語とクルド語で「2度目の爆発の可能性があります」と呼びかけ、人々が爆発の起きた喫茶コーナーの周りから離れるよう求めた。
アマラ文化センターは同時に人民の民主主義党(HDP)が国境を越えてやってくる難民への支援を行う場所のひとつであり、市外から難民支援のために来た人々が宿泊に使用する場所でもある。ESPは負傷者のためにスルチ国立病院で緊急に血液が必要であると発表した。
公正発展党(AKP)シャンルウルファ選出国会議員マズハル・バール氏が事件を受けて会見を行い、以下のように述べた。「我々は激しく糾弾し、非難する。わが国の民主主義に、平和に、そして人々に対して意図的に行われたひどく忌まわしい攻撃だ。私は亡くなられた同胞全員に哀悼の意を表する。私は今現場にいる。負傷者の搬送と彼らの治療に関係する活動を皆と共に行っている。」
HDPシャンルウルファ選出国会議員ズィヤ・チャルシュカン氏も事件を受けてCNNトルコに対し会見をおこない、攻撃と同時にコバーニーでも爆発があったという情報を得たと明らかにした。
■レシャト・ドアン副院長「やけどからクラスター爆弾(訳註:爆発により殺傷能力のある物質などが飛び散るようになっている爆弾を指すと思われる)による負傷者まで、様々な負傷者がいる」
スルチ国立病院レシャト・ドアン副院長は負傷者に関して以下のように公表した。「攻撃を非難する。まさしく生死にかかわる重大な問題だ。30人以上の負傷者が来て、6人が搬送されてきた時点で亡くなっていた。患者の大多数は他の病院にいる。やけどからクラスター爆弾(訳註:爆発により殺傷能力のある物質などが飛び散るようになっている爆弾を指すと思われる)による負傷者まで、あらゆる負傷者がいる。
全ての負傷者ははじめにここに連れてこられ、それから他の病院へ搬送された。この県の全ての住民も神経質になっている。そこで必要な対応がとられている。私も爆弾が爆発した現場に入った。地面には死体があったがその上には覆いが被せてあった。開けたくはなかった。多数の死体があったと、そう言うことはできる。」
■目撃者が事件を語った
スルチでの攻撃で、命が助かったムラト・アクダー氏は攻撃の瞬間をラディカル紙に語った。アクダー氏は12時ごろコバーニーの再建のために集会を行っていたとし、「庭には約150人いた。記者会見を行っているときに大きな爆発が起きた。何十人もの死者がいる。攻撃が自爆テロかどうかはわからない」と述べた。
シャンルウルファのスルチ郡にあるアマラ文化センターの前で爆発が起きた。多数の死傷者が出た爆発は、コバーニー再建のために用意された会見の時に起きたことが分かっている。爆発で命が助かったムラト・アクダー氏は爆発の瞬間を以下のように語った。「アンテプ、イスタンブル、アダナから来たボランティアと共にコバーニーを再建するため集会を行っていた。集会を知らせるために庭で記者会見を行うことを決めた。12時ごろに約150人が文化センターの庭に集まった。記者会見を行っているときに大きな爆発が起きた。何十人もの友人たちが命を失い、けがをした子供もいた。攻撃がどの方向から、どのように実行されたのかはわからなかった。自爆テロの可能性がある。私たちは現在病院の前で待機している。亡くなった個人を特定することはできていない。」
■遺体はガーズィアンテプ法医学協会に搬送された
シャンルウルファのスルチ郡での爆発の結果、事故現場で命を失った者の遺体は検証の後、司法解剖のためにガーズィアンテプ法医学協会に搬送された。
シャンルウルファ共和国首席検察官によって任命された3人の検察官は爆発が起きた文化センターの庭で約5時間検証を行い、その後、棺を霊柩車でガーズィアンテプまで護送した。
護送には市民も車で付き添い、タルスス-アダナ-ガーズィアンテプ(TAG)高速道路を通って、ガーズィアンテプに到着した。ガーズィアンテプ・アスリィ墓地にある死体安置室におかれた遺体は2つずつのグループに分けられガーズィアンテプ法医学協会に搬送された。遺体が法医学協会に搬送されているとき、周りにいた市民は様々なスローガンを投げかけた。
処置が終えられた遺体は明日の朝家族のもとに引き渡されると知らされた。一方でHDPガーズィアンテプ県支部によって法医学協会の前に死亡者の近親者を支援するための緊急デスクが設置された。
■HDPのジェラル・ドアン氏「言葉では語り切れない」
HDPガーズィアンテプ選出国会議員ジェラル・ドアン氏は、遺体を待っているときに記者に行った会見で、言葉では語り切れないとし、悲しみを表現した。
ドアン氏は、国境地域での治安問題が限界に来ていると主張し、新たに起こりうる攻撃のために対策が取られることを求めた。
一方で遺体が到着する前に、ガーズィアンテプ県知事アリ・イェルリカヤ氏、ガーズィアンテプ広域市市長代理オスマン・トプラク氏、県警本部長エルハン・ギュルヴェレン氏が法医学協会に来て、関係者から情報を得た。
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( 翻訳者:須藤夏海 )
( 記事ID:38221 )