13県で夜明けの逮捕劇―対IS、対PKK
2015年07月23日付 Hurriyet 紙


首相府コーディネーションセンターは、16県で同時にオペレーションを行い、テロ活動への関与が疑われている251人を逮捕したと発表した。イスタンブルでは、警察との衝突で亡くなったDHKP-C(革命人民解放党-戦線)メンバーと見られるG.O氏が「人身爆弾」の準備を行っていたとされる。

首相府コーディネーションセンターで行われた会見で、「トルコ国民、治安組織に対する武力行動を行った、また、行動の準備に関わったとされる多くの人物に対し、13県で一斉に捜査が行われた。現在まで、テロ組織に所属する計251人を拘束した」との発表がなされた。

■ダウトオール首相より説明

アフメト・ダウトオール首相は、その後行った会見で、捜査を16県で行い、297人を逮捕したと述べた。

■会見内容:

捜査継続中の範囲で2015年7月24日、警察庁がダーイッシュテロ組織、PKK(クルド労働者党)テロ組織、関連組織、その他周縁左派組織に対し行った捜査で、テロ組織の指示に沿って公共秩序を脅威にさらす行動を行い、国民・治安組織に対し武力行動を行い、または行動の準備を行ったとされる多くの人物に対し、13県で一斉捜査が行われた。現在まで、テロ組織に所属する251人が逮捕された。

逮捕者については、司法手続きが継続していることが明らかにされた。発表では、トルコが今日も昨日同様イスラム国テロ組織、PKKテロ組織、その他国際テロ組織と大いに戦う決意であると強調された。

■首都では7区でIS、PKK捜査

アンカラ県軍警察司令部は、多くの県で行われたIS(イスラム国)・PKK一斉捜査のうち、7区で捜査を開始した。

一斉捜査では事前に名前を公表した20名近くの人物を拘束するとされている。

■イスタンブルでは警察5,000人規模の一斉捜査

イスタンブールでは早朝にかけ警察5,000人態勢で一斉捜査が行われた。捜査は26の郡で同時に行わる中、バージュラルで衝突が起きた。DHKP-Cメンバーと見られるG.Ö氏が死亡した。

■自爆テロの準備を行っていた

バージュラルで行われた民家に対する一斉捜査でも、DHKP-Cメンバーと見られる女性のG.Ö氏が死亡した。G.Ö氏が家のドアにやってきた警察に発砲し、銃で応戦した警察に殺害されたと報じられた。警察の情報では、テロ組織メンバーであるG.Ö氏は人身爆弾実行の容疑者であった。自身への捜査対象となったG.Ö氏が所属する組織については22の犯罪記録がある。

イスタンブルでは、早朝、テロ対策支部チームにより「テロ」捜査が行われた。

機動隊2,000人、警察5,000人規模の捜査には、ヘリコプター、特殊警察も加わった。イスタンブルの26区で事前に公表した140の住所に対し同時に捜査が行われた。イスタンブルで、現在まで外国籍36人を含む98人が拘束された。捜索では銃6丁のほか、多くの組織文書が押収された。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:38250 )