■スエズ運河拡張の開通式への準備
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
エジプトでは、スエズ運河航路拡張の開通式へのカウントダウンとともに、これまでにない公的機関による準備が進められている。この拡張航路は「新スエズ運河」と報じられ、開通式は来月6日に予定されている。既存の運河と並行した長さ35キロメートルに及ぶ拡張部分の建設作業は明後日終了する見通しだ。これに先立ち、先週土曜日には大型船3隻による試験航行が行われた。
昨日、スィースィー大統領は空軍学校の卒業式に出席している間、戦闘機「ラファール」3機が通過するのを目撃した。この戦闘機は、数日前にエジプトがフランスから受け取ったもので、新運河の開通式にも登場する予定である。
空軍学校長はスピーチの中で、スィースィー大統領に対して、「エジプト国民に貴い生活を与えるため、あらゆる分野で行ってきたこの一年誉れ高い努力が実り、その成果があらわれ始めた。それはエジプトとアラブ諸国の治安、祖国の安全、そして領土の保全を損なうものでは決してない」との祝辞を述べることを望んだ。
そして、「拡張路の開通は、エジプトから世界への贈り物である。それは、挑戦するエジプト人の力を示し続け、エジプトの力と威厳によって困難を乗り越える」と言い表し、軍部隊は「我が国を防衛する力であり、敵意或いは嫌悪を向けた日はなかった」と強調した。
政府は、新しい拡張によるスエズ運河の利益が、現在の53億ドルに対して、2023年には250%以上となる132億ドルにまで増えると見込んでいる。またその竣工の背景では、貨物の移送の増加が予想されることを受けて、航路に沿って船が交差する率を高め、待機時間を減らすことを目標としている。
(後略)
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( 翻訳者:川満友梨映 )
( 記事ID:38301 )