北イラク地域のクルド自治区における燃料がイラク政府に縛られず 独立して販売されるという決定がなされた。イラク議会 の石油・天然ガス委員会会長のアレズ・アブドゥッラー氏は、7月1日に下された決定 が「イラクの分断の第一歩となると説明した。
北イラクの衛星放送であるルダウTVの報道によると、クルド自治政府のスポークスマンのサフィン・ディザイ氏はこのステップは深刻な割合に達している経済危機への解決策のために踏み出された と述べ、以下のように続けた。
「トルコ政府は、石油合意の順守に 関してクルディスタン地域に保証 を与えた。トルコはクルディスタン地域の直接の石油売却の前に立ちふさがる いかなる 障害も作り出さないだろう」と述べた。
ネチルヴァン・バルザーニー首相はアルビル にて5月13日イラク議会のクルド人議員と共に、イラク中央政府と現状の問題を評価した一方、「バグダードが協定の条件に従わないのであれば我々は契約を破棄することになる」と述べ、バグダードの中央政府 が北イラク・クルド自治政府)に予算の分配を送らなければ 、バグダードから独立して決定を下す だろうと表明したことが思い出された 。
アルビルとバグダードの各政府は2014年12月2日に、北イラクのキルクークの石油を含め1日あたり55万バレルの石油をイラクを経由して輸出するという協定を結んだ。協定によるとこの見返りとしてイラク中央政府が北イラク・クルド自治政府に17パーセントの予算を割り当て公務員の給与とすると見られていた。
■バルザーニー首相「大きな崩壊の入口にいる」
ルダワTVに対して語った、クルド地域政府のネチルヴァン・バルザーニー首相は、中央イラク政府と結ばれた協定が経済によい形で反映されていないと述べた。「バグダードがクルディスタン地域の問題がとても大きいものであると把握していると私は信じている」と述べたバルザーニー首相は、「IS(イスラム国)に対する戦争のためクルディスタン地域に避難してきた170万以上の難民にもとづき、大きな経済の崩壊のドアをたたいている」と認識していると述べた。バルザーニ首相は「ロジ・ヌーリ・シャウェス副首相の調停で新しい提案をバグダードに伝えている。対話は継続している」と述べた。
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( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:38312 )