PKKアダナ警察襲撃、殉職の警官は仲間を守った
2015年08月01日付 Zaman 紙


テロ組織PKKは、昨日アダナのポザントゥで郡の警察局を長銃身の銃で襲撃した。

2人の警官を殺害したテロリストたちの中から2人が殺された。殉職した警官のイサ・イペキさん(30)とセルダル・カザルさん(26)は最後の銃弾が尽きるまで戦ったことが明らかになった。ビンギョル出身のカザルさんは、警察の建物へ手榴弾を投げつけようとするテロリストに対し、身を盾にして同僚の命を救ったことが判明した。殉職した警官はアダナで、一昨日シュルナックで殉職したイブラヒム・タンルヴェルディ中佐はマラティヤで、ハムザ・ユルドゥルム伍長はアンカラで、そして兵士のオメル・カアン・カンデミルさんはデニズリで埋葬された。

殉職した警官のセルダル・カザルさんの葬儀の礼拝は家の50メートル先にあるモスクで行われた。アダナのムスタファ・ビュユク県知事とジェンギズ・ゼイベク警察局長も参加した葬儀の礼拝を、県のムフティーであるアリフ・ギョクチェ氏が執り行った。ビンギョル出身のセルダル・カザルさんはブルク墓地で埋葬された。殉職者セルダルさんの父アデムさんと母のハトゥンさんは落ち着いているように見せようと努め、絶えず祈りをささげた。PKKメンバーが建物の中へ入ってこようとするのを防いだ殉職者の一人、セルダル・カザルさんの犠牲は、仲間の命を救った。衝突の際にに負傷したテロリストたちの1人がドアのところまでやってきて、手榴弾のピンを抜いて中へ投げようとした。銃弾が尽きたカザルさんは、負傷しているにも関わらずテロリストの上へ飛びこんだ。身を盾にした勇敢な警官は、テロリストの手榴弾を建物へ入れさせることを防いだのだ。

■殉職した父へ最後の別れ

殉職の警官たちのためアダナ県知事府前で行われた式典で、イサ・イペキさんの妻プナルさんとその子供たち、5歳のギョクスちゃんと2カ月の娘アイシャちゃんが棺の元へ連れてこられた。子供たちは父のトルコ国旗で包まれた棺を最後に見つめて別れをつげている一方で、親戚の者たちは精神的に不安定になった。二度と見ることがない父の棺を最後に目にしたギョクスちゃんの悲しげな様子と、何が起きたのかわからないまま女性警官の腕の中で眠る赤ん坊のアイシャちゃんの姿に、人々は胸を締め付けられた。この一方で涙を止めることのできなかった殉職者の親戚たちはイペキさんの棺にキスをした。イサ・イペキさんの遺体はその後ジェイハンのバシュオレン街区にある墓地で埋葬された。

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( 翻訳者:岡田咲月 )
( 記事ID:38326 )