バルザーニ北イラク大統領、PKKの退去を求める
2015年08月01日付 Cumhuriyet 紙
北イラク・クルド自治政府大統領府は、トルコが行っている軍事作戦において起こりうる民間人の犠牲を防ぐため、テロ組織PKKのクルド地域からの撤退を呼びかけた。
北イラク・クルド自治政府大統領府は、トルコが行っている軍事作戦において起こりうる民間人の犠牲を防ぐため、テロ組織PKKのクルド地域からの撤退を呼びかけた。大統領府の公式インターネットサイト上での発表で、「PKKは、クルディスタン地域の民間人が衝突の犠牲とならないために、この地域から撤退すべきである。PKKは、戦場をクルディスタン地域から遠ざけるべきである。クルディスタン地域の市民は、この戦争と衝突でこれ以上犠牲となってはいけない。戦争の継続によって最も被害を受けているのは民間人だ。最終的に両者の側に和平プロセスに戻るよう呼びかけている」という表現が使われた。
発表ではさらに、トルコがイラクにおけるPKKの拠点に対し行った空爆が民間人の犠牲をもたらしていると述べられ、「トルコ軍所属の軍用機が、カンディル近くのザルゲリ村に対し行った攻撃で民間人が犠牲となり、傷つけられた。これらの攻撃を批難し、トルコに民間人に対する攻撃を繰り返さないよう呼びかけている」と述べられた。他方で、イラク国民議会におけるクルディスタン統一派は、問題が対話によって解決されることを望んだ。
ザナ・サイト議員は、議会のクルディスタン統一派の名で発表を行い、イラク政府と北イラク・クルド自治政府、国際社会は、それぞれの側の間で問題が対話によって解決されるため仲介を行うと呼びかけた。
サイト議員は、空軍による作戦が民間人の犠牲を招いたとも述べ、空からの攻撃は「国際司法と友好関係の侵害である」と主張した。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:38341 )