アラブ連盟ナビール・アル=アラビー事務局長が北イラクで実施された空爆作戦についてトルコを非難したことを受け、カタールはトルコ政府を支援するためアラブ連盟を明確に批判した。
ロイターの情報によるとカタールは1971年以降メンバーであるアラブ連盟の声明を受け入れていないと明らかにした。
カタール外務省が開いた会見では以下のように主張された。
「アラブ連盟を代表して行われた発表は、事前に他の連盟国と議論されることはなかった。カタールは、国境を守り、安全と安定を保障するための行動と防止措置に関してトルコ共和国と協力体制にあることを今一度強調する。」
会見ではトルコの「国連憲章第51条の枠組みで個別もしくは集団自衛権を行使し、いかなる脅威も排除する権利」が強調され、以下のように述べられた。
「トルコは、テロ組織の脅威に直面している国境のスルチで起こった攻撃の後、この脅威を至急取り除くことが必要となった。特にシリア政権の破壊行動は、この種のテロ組織の拡大と影響力行使に導いた。これも世界の平和と安全の脅威となっている。アラビー連盟事務局長の会見はこの権利を否定している。」
◼イラクの領土保全を強調
エジプトメディアの報道によると、アラブ連盟のアラビー事務局長は書面でアラブ連盟はトルコの北イラクでの空爆作戦を批判すると述べた。
報道ではアラビー事務局長が「イラク全土の主権、また良好な隣人関係、二カ国の相互理解へ敬意を払い、緊張を高めないよう」呼びかけたという。
アラビー事務局長が二カ国の安全と安定を恒久化するあらゆる問題で「協力するためお互い妥協するよう要求」したと明らかになった。
また「アラブ連盟は地域の安全と安定を標的にするすべてのテロを非難する」とし、「地域が直面する大きな困難とたたかい、テロと国境の向こう側の脅威を取り除き、地域の安全と安定を強化するため、互いの協調・協力関係を深めること」を求めていると述べられた。
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:38365 )