アッティラ・トロス内務省移民管理局長はイズミルで記者会見を行い、トルコ82県でのシリア難民登録者数は190万5,980人にのぼると発表した。このうち、26万2,134人は、10県に存在する暫定難民キャンプに滞在している。
ヒュッリイェト紙バヌ・シェン記者の記事によると、内務省は、トルコ82県でのシリア難民登録者数は190万5,984人にのぼると発表した。
アッティラ・トロス内務省移民管理局長は、イズミルで記者会見を行い、「直近5年、世界で公表されている数字によると2万2千人が、また一部の資料によると2万5千人がEUに到達する一方で、地中海では渡航中に溺死が発生していることを考慮するならば、トルコはあらゆる対策を講じ、やるべきことはやっている。現在、トルコ81県でシリア難民登録者数は190万5,984人にのぼる。10県25ヶ所の難民キャンプに26万2,134人が滞在している。シリア難民の数を鑑み、トルコは自国に課されたあらゆる対策を講じている。イズミルのカラブルン海岸に配備された対ギリシャ沿岸警備隊が難民ボートに発砲したというのは間違いである。一つ命を救うことは、人間性が救われることである。」と語った。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)2015年6月時点のデータによると、シリア難民の数は世界で401万3千人であり、内、180万5,255人がトルコに避難していることが明らかとなった。
首相府災害緊急事態対策庁(以下、AFAD)は、難民キャンプにおけるシリア難民の数に関する日ごとのデータを、6月に公開した。AFADは、トルコで難民キャンプのシリア難民の合計は、25万9,523人と発表した。
■イズミル県知事:移民の集団密航を許さない。
イズミル県知事ムスタファ・トプラク氏は、記者会見で移民の集団密航に目を瞑ることはないと述べ、「最近行っている我々の活動は落ち着いてきた。これを継続し続けるつもりだ。難民の数が軽減することになるといいたい。移民の集団密航を手引きする犯罪組織とは闘う一方で、内戦を逃れてやってきたシリアの客人を丁重に扱いたい。彼らが、第3国に渡り、安心した生活を送っているといった言葉に騙されないように。理解力を無くさせるようなものに近づかないように。あるいは、お金で、人命を危険に晒す者を信じたりしないようお願いしたい。何十億ドルものお金を得るゲリラの手に落ちたりせぬように、我々はこれらに取り組んでいる。昨日12日より行っている活動では、アタテュルク・スタジアムで移民(難民)370人の手続きが全て行われ、難民キャンプに移送された。イズミルでも11か所で難民の出入りをコントロールしている」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:38423 )