迷信という儲かる商売―エセ占い師たちの市場はいまも活況(3)
2015年08月05日付 Jam-e Jam 紙


世間知らずな人々を待ち構える罠

 社会病理学が専門のマジード・アシュタリー博士は、これに関して次のように述べている。

迷信は非論理的で反理性的、かつ精神的価値に基づく信仰に反した行為の一つとして、人類史が始まって以来、あらゆる社会に存在してきたし、今でも存在している。

我が国では、迷信に基づく信仰は魔術や占い、〔コーラン占いやハーフェズ占いのような〕書物占い、その他この手の行為の形を借りて、古(いにしえ)より今日に至るまで存在してきた。そしてそれは残念ながら、教育レベルや社会的・経済的地位、年齢にかかわらず、あらゆる社会階層に属する人たちから、自分たちの得意先を得てきたのである。

迷信に基づく信仰は通常、社会行動学の類型でみると、2つのグループに分けられる。〔一つは〕宗教及び宗教的規準の色合いを帯び、この種の〔宗教的〕行為を悪用することで人々を欺くような信仰であり、ジン使いや霊魂の召喚、呪文、魔術といった行為が、その一例である。

迷信に基づく信仰のもう一つのグループには、さまざまな手段、例えば紅茶やコーヒー、蝋燭、タロットなどを使った占いが含まれる。こうした占いを行う者たちを支える主な資本、それは人びとの世間知らずな性格であり、占い師本人の巧みな話術である。

結局、誰にでも生活を送る上で敵がいるし、誰もがよき知らせを待ち望んでいる。〔占い師たちは〕「よき便りがそろそろ来ますよ」などと言って、占い師のもとを訪れるお客の関心を引きつけるが、こうしたことは〔誰にでも〕いつか起こること、予言をしてもらう必要などないことなのである。

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:SK )
( 記事ID:38461 )