昨日のゴラン高原、国連フィジー部隊(Reuters)
■ゴラン高原で交戦規則の試験的な空爆
【ロンドン、占領下エルサレム:本紙、AFP】
昨日(21日)、イスラエルの部隊は、おととい夜にシリア側から発射されたミサイル数発が同国北部に落下した直後、ゴラン高原のクナイトラ県にあるシリア政権とその支持者らの複数の拠点に空爆を行った。
両国間の緊張は、1973年の10月戦争以来、最も高まっている。観察者らは、この緊張の高まりを、イスラエルとシリア政権およびその支持者らとの間の新しい交戦規則の試験的対処であると見なした。一方で、ダマスカス郊外では、政府軍および「ヒズブッラー」と反体制派分子との間で戦闘が続いた。
「シリア人権監視団」によると、「イスラエルの空爆により死亡した政府軍および親政権派の武装兵の数は、7人にも上った。同攻撃は、24時間以内に、クナイトラ県及びダマスカス南西部郊外にある複数の拠点を狙ったものであった」。さらに同監視団は、死亡者は「政権軍の将校およびそのメンバーが1人ずつ、そして政権側の国防軍メンバー5人であった」と加えた。
現在のイスラエル、シリア、レバノンの間での緊張の高まりは、ゴラン高原のイスラエル占領地域および隣接するガリラヤ地区に4発のミサイルが落下したことによる。ミサイル落下による負傷者は出なかったが、シリアから上ガリラヤへ数発のミサイルが落とされたのは、1973年の10月戦争以来初めてとなる。しかし、イスラエルの見解によれば、イランが、「ヒズブッラー」を通じてレバノン南部で、「イスラーム・ジハード運動」を通じてパレスチナで影響力を拡大した後、ゴラン高原でも影響力を拡大しているのは疑いがない。
(後略)
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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:38482 )