■クウェートの鮮魚価格、石油1バレルの価格を超える
【クウェート:ハマド・ジャースィル】
クウェート市ハリージュ・アラビー通りのクウェート鮮魚市場では昨日(22日)、ほぼ客がいないなか取引が始まった。ここ最近の鮮魚価格高騰に抗議した市民らが「(魚を)腐らせてしまえ」というスローガンのもと実施している不買運動の初日だったためだ。
あるTwitter ユーザは、クウェート料理で使われる最も代表的な魚「ズバイディー」の1キロあたりの価格が、15ディナール(およそ50米ドル)に達し「魚1キロの価格が石油1バレルの価格を超えた」とつぶやいた。
業者は朝から数時間様子を見ていたが、買い手が現れない状況を前に半値をつけざるをえなかった。Twitterでは「商務省または消費者保護局の介入はなく」、鮮魚市場のほとんどを牛耳っている「バングラデシュ人のマフィア」に価格高騰の責任があるとの声が上がった。また不買運動のキャンペーンが目指すところは、不当に価格を釣り上げて荒稼ぎする行為に歯止めをかけることだ、とのつぶやきもあった。鮮魚卸売業の免許はクウェート人にのみ与えられるが、免許を与えられたクウェート人は通常、アジア系外国人居住者、なかでもバングラデシュ人に免許を貸与している。一方漁師は、今ではその大部分をエジプト人、特にサイード地方出身者が占めており、魚釣りはクウェート人に人気の趣味ではあるが、釣った魚は個人で消費するためであったり、レジャーのためであったりと、職業として行ってはいない。
(後略)
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( 翻訳者:井上剛 )
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