アルトヴィンで洪水、8名死亡
2015年08月24日付 Radikal 紙


アルトヴィン県のホパ郡で猛威を振るった豪雨が洪水を引き起こし、崩落したビルで7人が命を落とした。さらに2人が行方不明となっている。19人が負傷し、病院で治療を受けた。

アルトヴィンのホパ郡を襲った豪雨の影響でビルが倒壊した。事故に関する第一報によると、7人が死亡し、洪水にのみこまれた2人が行方不明だ。

■知事「家に閉じ込められた村人もいる」

いくつかの村では村民が家に閉じ込められていると明らかにしたケマル・ジリト知事は、アルトヴィンの状況に関し以下のように発表した。

「家に閉じ込められた村民を助け出すために災害緊急時対策庁(AFAD)の隊員と共に奮闘している。
視界がとても悪くなっているため、ヘリコプターで救助を行うことはできない。AFADはトルコ軍と沿岸警備にあたっている。アルハヴィ郡では、引き返さざるを得なかったが、孤立状態の村民に陸から接近して支援物資を近隣から運ぶ。数時間以内に救助したいと考えている。」

■倒壊した家屋で7人が死去

「ホパの中心部で3人、ヨルデレで3人、イェシルキョイで1人が倒壊した家屋で亡くなった。
夜もこの雨が続くだろうと予想している。あらゆる公共組織や、トラブゾンなど隣県からの援助、さらにサムスン県から送られた様々な機械でもって支援する。

■「潜水隊が子供を捜索」

ジリト知事は次のように続けた。
「特にエルズルムとアルトヴィンの隊だけが到着できた。現地の県職員ももちろん作業を続けているが、事態はこうだ。1平方メートルあたりの降雨量はボルチカで161.7kg、アルトヴィンでは128kg、ホパ郡では255kgに至った。深夜0時から豪雨の影響は続くが少しずつ弱まり、明日には若干良い状態になると現時点で判明している。」

ジリト知事は、沿岸警備司令部の潜水隊が行方不明となっている子供の捜索を続けているとも述べた。

■「豪雨はさらに激しさを増す

今後雨はさらに激しさを強めるだろう。ふたたび黒海で厚い雲が確認されており、これがスィノプからアルトヴィンにかけての地域に影響を与える。スィノプ、オルドゥ、サムスン、ギレスンの各県でも非常に強い雨のおそれがある。リゼの住民にも警戒が必要で、リゼに注意喚起をしている。かなり激しい雨になる可能性がある。

非常に大きな乱気流があり、ヘリコプターの離陸にも影響を及ぼすほどだ。雨によってヘリコプターも使用できなくなる。

アルトヴィンの中心部や沿岸部ではまだ強い雨は降っていないが、厚い雲の塊は沿岸部全域を影響下におく。リゼに向かう地域で雲が厚みを増している。

■AFAD「行方不明者の捜索は絶え間なく続行中」

首相府の災害緊急時対策庁(AFAD)は、アルトヴィンで発生した洪水に関し記者会見を開いた。会見で、2人の行方不明者の捜索と救助は今も継続しており、AFAD捜索救助隊員31名が現地に派遣されたという。
文書声明では、参謀司令本部の航空機も出動したことが明らかにされ、以下のように述べられた。

「アルトヴィンのアルハヴィ郡とホパ郡にて、今日の昼に降り始めた豪雨の影響で洪水と地すべりが発生し、8人が亡くなった。2人の行方不明者の捜索活動は絶えず続いている。アルトヴィンで起きた洪水のために首相府の災害緊急時対策庁(AFAD)から31名、サムスンからは10人の捜索救助隊が参謀司令本部の航空機で派遣された。沿岸警備司令部所属のヘリコプターがサムスンから現地へ送られた。さらに、黒海の東部で発生する可能性のある豪雨に対し、サムスン、オルドゥ、ギレスン、ギュミュシュハーネ、バイブルト、エルズルム、アルダハン、カルス、アルトヴィン、トラブゾン、そしてリゼの各県がAFADの警告地域に入った。気象総局の情報によると、すでにアルトヴィンのホパ郡で1平方メートルあたり182キロの降雨量があったと明らかになっており、気象レーダーでは周辺地域で19時には雨が弱まるだろうと観測されている。AFADは24時間体制で事態を監視している。

■クルチダルオール党首からジリト知事へお悔やみの電話

CHPのケマル・クルチダルオール党首は、アルトヴィンでの洪水と地すべりに関しケマル・ジリト知事に電話をかけ情報を集めた。
CHPの会見で、クルチダルオール党首がジリト知事と電話会談を行ったことが明らかになった。クルチダルオール党首は洪水で亡くなった人々にお悔やみを述べ、負傷者が一刻も早い回復を祈り、アルトヴィン市民にお見舞いを伝えた。
その一方で、クルチダルオール党首は、アルトヴィン選出の国会議員ウール・バイラクトゥタン氏を長とする委員会を調査のため現地へ送ったと話した。

■7人の犠牲者の氏名が明らかになった

アルトヴィンのホパ郡にて洪水と地すべりの影響で亡くなった7人の氏名が発表された。ジリト知事は、アルトヴィン―ホパ間の主要道路は1車線通行で通行を再開したが、雨が続いたためにあちらこちらで水たまりや瓦礫が散乱していると述べた。
ジリト知事は、雨が朝までに勢力を保ち続けると述べ、「AFADの県隊員の先導で、AKUTとともに市民の捜索救助活動を継続する。残念ながら7人が命を落とし、2人の行方不明者の捜索も続けている」と語った。

一方、ホパ郡長府により、亡くなった7人の身元が明らかにされた。これによると中央ホパ地区にて、AKUTとAFATの活動の結果、廃墟の下から見つかった遺体がハジェル・カラさんと娘のフンダ・トクソイさんであるとわかった。
ハジェル・カラさんの夫アルタン・カラさんも倒壊した家の下敷きになっており、救助活動が続けられている。

廃墟の下で遺体となって発見された他の遺体はイェシルキョイ村のサブリ・アジュバーデムさん、ヨルデレ村のゲディキ家のエムニイェトさん、ウンサルさん、エルダルさんであると判明した。

洪水と地すべりの影響で負傷した19人のうち10人はリゼの複数の病院に搬送され、3人はホパ国立病院で、6人はその場で治療を受けた。

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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:38500 )