ブルサ市のオスマンガーズィ区アクスンギュル地区の森林区域で発生した山火事は、ギョイニュクル地区、チャールシャン地区、ギュンドウドゥ地区の森林区域にまで及び、風の煽りを受けて拡大。風が再び強まったことで炎は空まで燃え上がり、地上ならびに空中からの消火活動が再開された。
ブルサのムダンヤ区ギョイニュクル地区、ギュンドウドゥ地区付近の松林で発生した森林火災の消火活動は、風の影響で難航している。一方、アクスングル村の森林区域で発生した森林火災も、ギョイニュクル、チャールシャン、ギュンドウドゥといった村々の森林区域にまで延焼している。
ブルサ森林局のアフメト・ジョシュクン局長が火災区域での視察を行った。局長が現場の記者らに行った説明によれば、土曜日15時ごろにムダンヤ郡ギョイニュクル地区およびギュンドウドゥ地区郊外で火災が発生したとのことである。
ジョシュクン局長は、広域市と森林局の職員が消火活動を行っていると明らかにした。
同局長は「当県は放水器10台、ヘリコプター1機を所有しており、近隣県からのヘリも現場に向かっている。強風が続いており炎は飛び火している。非常に大規模な火災だ。一刻も早い消火に努めたい」と述べた。
■「住宅に被害を及ぼす可能性はなくなった」
夜になってからジョシュクン局長が行った会見で、ムダンヤ区の森林火災は、北東の風が止んだおかげで住宅に被害は出ていないことは明らかになった。局長は、「ブルサ県はもちろん、バルケスィル県、ビレジキ県、ヤロヴァ県の消防隊員が消火活動を続けている。火災は50ヘクタールの土地に及んでいる。近年のブルサでは最大級の火災である」と発表した。
ジョシュクン局長は、北東の風が深夜に勢力を弱めることがポイントと述べ、「火災は森林が針葉樹林であることと、北風の影響で拡大した。この火災により40戸が家屋を放棄したが、しかし行われた消火活動により、火災が住宅にまで及ぶ可能性はなくなった。我々は慎重に行動している。風が強まらなければ明け方までには鎮火すると考えている」と話した。
ジョシュクン局長は、ブルサ県内でヘリコプター5機が早朝改めて空中消火活動を行うために待機していると続け、「チャールシャン、ギョイニュクルの村長らと共に活動している。消火活動には消防車や重機が100台以上投入されている。住宅を最優先としており、そこへの延焼の危険は食い止めた」 と明らかにした。
ジョシュクン局長によれば火災原因はいまだ明らかになっていないが、予定されている現場検証後には判明するだろうと述べ、市民が暑いなかでピクニックをする時に絶対に森林で火を燃やしてはいけないと付け加えた。
■ミュエッズィンオール保健相:40戸を放棄
自身の選挙区でもあるブルサを訪れたメフメト・ミュエッズィンオール保健相も、森林火災に関する記者会見で記者らの前に立った。保健相によれば、火災は依然コントロール下になく、これまでに40戸が自主避難で自宅を放棄したという。保健相の発表では、消火活動続いているが風の影響で難航している。また煙で 3名が被害を受けたことも明らかとなった。
保健相は、火災が朝までに鎮静化しない場合には、ヘリコプター及び航空機による空中からの消火活動が行われる予定であると述べた。
■知事の発表
ブルサ県ミュニル・カラルオール知事も、火災がまだコントロール下になく全力で消火活動が続いていることを明らかにした。また、「被害を明らかにするには尚早すぎる。現在までに約50ヘクタールにおよぶ範囲が火災の影響を受けている。森林火災の状態で炎上を続けている」と述べた。
カラルオール知事は、現場付近の中心部にあるチャールシャン地区エルギン・スポーツクラブのロッジで行った記者会見において、17時30分頃にムダンヤ区のギョイニュクル地区、オスマンガーズィ区のギュンドウドゥ地区近辺で火災の通報を受け、森林消防隊によって火災に対する応急消火活動が行われたと語った。
カラルオール知事は、特に北東の風が強く吹いていた影響で火災が急速に広がったと述べ次のようにつづけた。
「火災はまだ続いており、ギョイニュクル地区とチャールシャン地区の居住区域も脅かす段階に来た。現在、森林消防隊から27台、市の消防隊から31台、そ してブルサおよび近隣県の消防隊から58台の消防車両を動員して消火活動を行っている。しかし残念ながらいまだコントロール下にはなっておらず、アンダー コントロールに向け全力を尽くしている。」
■「ヘリ5機がブルサで待機」
カラルオール知事は火災の知らせを受けた後ヘリによる空中消火活動が行われたと明らかにしたが、「しかし、日が暮れてきたためヘリや消火用航空機は使用できない。現在ヘリ5機がブルサで待機しており、アンカラでも消火用航空機が出動を待っている。空が明ければすぐにヘリによる消火を開始し、アンカラの消火用航空機も動員を呼びかける手筈だ。しかし、あわよくば彼らの手を借りずに済むよう願っている」と強調した。
■「住民の一部は自宅放棄」
カラルオール知事は、森林局と消防隊員は炎をコンロール下に置くべく朝まで活動を続けると強調し、次のように述べた。「ギョイニュクルと、チャールシャンの村々の住民の一部は自宅を放棄せざるを得ない状況となった。この件に関して首相府災害危機管理庁(AFAD)が取り組みを開始した。」
■オリーブ園、ブドウ園も被害に
カラルオール知事は、消火隊員、救急隊員は総出で現場で活動にあたっており、火災発生の原因に関しては次のように論じた。
「願わくばこれ以上延焼せずにコントロール下まで鎮静し消火されてほしい。出火原因に関して詳細なことは申し上げられない。噂がいくつかあるようだが我々は気にしていない。出火原因を突き止めれば必ず世論と共有する。近くにブドウ園がある場所でも火災が続いている。またオリーブ園がある地区でも燃え続けている。被害を明らかにするには尚早すぎる。約50ヘクタールが火災の影響を受けており、森林火災の状態で燃え続けている。」
■風が消火活動を妨害
ブルサ市のオスマンガーズィ区アクスングル地区の森林区域で発生した森林火災はギョイニュクル地区、チャールシャン地区、ギュンドウドゥ地区の森林にまで延焼した。
ブルサ森林局のアフメト・ジョシュクン局長は、「風が活動を妨害し何度も炎が広がってしまう。現在、ヘリ3機、消防車30台、消防隊員100名での消火活動を続けている」と述べた。
同局長は、土曜日ということもありピクニック客も多い区域でどのように火災が発生したかがこれから明らかになるだろう、と続けた。
■イスタンブル消防局からブルサ森林火災へ隊員派遣
イスタンブル消防局はブルサ知事の要請を受け、ムダンヤの松林区域で発生した火災の鎮火活動に消防車4台と隊員10名を派遣した。
ブルサ県ムダンヤ区ギョイニュクル地区付近の松林区域で発生した森林火災は、風の影響で消火活動が難航している。
現場の隊員らによる全力の活動にも関わらず火災は拡大していることも明らかになった。
ブルサ県知事の要請を受け、イスタンブル消防局は消火チームを編成し、火災現場に派遣。第一報によれば、アクルングル地区の森林区域で発生した森林火災が、ギョイニュクル地区、チャールシャン地区、ギュンドウドゥ地区の森林区域にまで燃え広がったとみられる。
また火災は郊外で発生したことも明らかになっている。
イスタンブル消防局は知事の要請で火災の消火活動のため現場へ。またアナトリア消防局所轄署からは消防車4台と隊員10名が派遣された。
■隊員らは迅速に消火活動
ブルサ森林局ジョシュクン局長によれば、コントロール下まで鎮静した火災でも、「風の影響で別の場所に飛び火しており、現場の隊員らが迅速な消火活動を行っている」とのことである。
同局長の会見では、ムダンヤ区ギョイニュクル地区付近で発生した森林火災については、完全にアンダーコントロールであると明らかにされた。
ジョシュクン局長は、現場では鎮静活動が続いており、「風の影響で別の場所に飛びした炎にも現場の隊員らが迅速な消火活動を行っている」と述べた。
火災の第一報が入って以降、60名からなる隊員が間断なく活動を続けていると話すジョシュクン局長は次のように続けた。
「気象予報情報では今日の午後に断続的な強風が予想されている。それに対する対応は整っている。近隣の県や隊員らの協力により、地域の各所に人員が配備された。度々、別の場所で火の手が上がることもあるが待機している隊員が迅速に炎の拡大を防いでいる。できればこの方法を続けて、活動をしっかりと終了させたい。」
なお、延焼後の灰に覆われた場所では地上および空中から冷却作業が続けられている。
■緑のブルサが灰色に
ブルサ県ムダンヤ区で昨夜発生し、今朝にはコントロール下に置かれたかと思われた森林火災が再発した。再び風の影響を受け炎が空に舞い上がり、地上および空中からの消火活動も再開された。
無人機操作チームがヘリからブルサがどのようにして緑から灰に変貌していったかを記録した。
ギョイニュクル地区とチャールシャン地区付近の赤松林50ヘクタール四方に及んだ火災は、現場作業員数百名、消防車、消火機材、ヘリ5機を動員して早朝にコントロール下に鎮静。しかし午後になって再び風の影響を受けて炎が大きくなりはじめた。そのため森林局で待機していたヘリ2機が空中から消火活動を再開させた。
ムダンヤ区では海から水を運ぶ消火ヘリが何度も赤松林に急行。2時間空中で活動を続けたヘリは給油のため森林局に戻り、30分間の給油後、再びムダンヤでの消火に出動した。現在のところ、火災は住宅を脅かすまでには至っていないことがわかっている。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:38537 )