イラク:キルクーク油田の石油輸出量が日量30万バレルに増加
2015年08月30日付 al-Sabah al-Jadid 紙
安定的生産の陰にある古い石油井
■キルクーク油田の石油輸出量が日量30万バレルに増加
【キルクーク:アブドゥッラー・アーミリー】
イラク国営北部石油会社に詳しい情報筋は、キルクーク油田からトルコのジェイハン港への石油輸出量が、日量30万バレルに達したと明らかにした。また、今年7月の結果と比べて輸出率が上昇していると指摘した。
匿名希望の同情報筋は、本紙に対し、「キルクーク油田からクルディスタン地域に至るパイプライン経由での石油輸出、また、トルコのジェイハン港への石油輸出量が日量30万バレルになった」と述べた。また、「日量20万から25万バレルを推移していた先月(7月)に比べて、輸出率が上昇した」と指摘した。同様に、「キルクーク油田での生産が不安定で、輸出量に変動が見られるのは、石油井・油田のメンテナンスや、古い設備の交換・改装を必要としているからだ」と指摘した。
以前、キルクーク県庁は、英国の「BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)」社による、同県での石油増産に向けた油田の調査開発業務を継続すると発表した。これは、石油省とBPとの間で締結された合意に倣ったものである。
また、重要なこととして、アーディル・アブドゥルマフディー石油大臣は、油田のメンテナンスと開発が済めば、バグダード・アルビール間での現行の石油に関する諸合意によって、キルクーク油田の生産量は日量80万バレルにまで増える可能性が高まるとの予想を、前回のキルクーク県訪問中に強調した。
(後略)
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( 翻訳者:樋口菜乃葉 )
( 記事ID:38552 )