バグダードのスタジアム建設現場からトルコ人労働者18人、誘拐
2015年09月05日付 Hurriyet 紙
バグダードにあるヌロル建設の建設現場から誘拐された18人のトルコ人を救出するため、イラク治安部隊による捜索活動が間断なく続けられていることが明らかになった。イラク政府がトルコ政府へ伝えた情報によると、トルコ人たちは、軍と警察組織の中で影響力を持つ一部のシーア派民兵によって誘拐されたと考えられており、16台の別々のオフロード車で常に場所を変えながら拘束されているという。
■40キロメートル範囲内
車は時折3、4台のグループに分かれていることが確認されている。イラク当局の現地の情報筋から得られた情報によれば、車はある時はバグダードの北で、ある時は南で目撃されている。トルコ人たちは、バグダードから35~40キロメートルの範囲を移動させられており、誘拐犯たちは場所を変えるにあたり外部から支援を得ていると推測されている。イラク治安部隊は、トルコ人たちの命を危険にさらさないよう慎重に、35~40キロメートルの円を徐々に狭めているという。
■未だ身代金要求なし
労働者たちが身代金目的で誘拐された可能性がある一方、実行犯たちはヌロル建設にも、トルコのバグダード大使館に対しても身代金を要求していない。ある関係者は、「未だ要求がないとしても、イラク政府との交渉によって、事件の裏側ではイラクの安全保障を任じられ、後に我々が『深層国家』と呼ぶ集団が、金銭目的でこれを行ったという見方が優勢だ」と話した。
■CHP(共和人民党)の委員会がイラクに
CHP所属の国会議員、マフムト・タナル氏、アフメト・アクン氏、タフスィン・タルハン氏らが、誘拐されたトルコ人の救出に向けて活動するためにバグダード入りした。CHPの委員会は、まずファールク・カイマクチュ在バグダードトルコ大使と面会した。CHPの代表者たちはその後、イラクのスポーツ大臣であるアブドゥル・ヒュセイン・アブタン氏、内務大臣のムハッメト・サリム・アル・ガバン氏、運輸大臣のハサン・カズム・エル・ラシト氏と電話会談を行い、進展に関する情報を得た。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:38593 )