ヨルダン:水・下水サービス改善のためのワークショップ開催
2015年09月09日付 al-Hayat 紙


■ヨルダン、水・下水分野における研修の強化を呼びかけ

【ヌールマー・ナアマート】

ヨルダンのハーズィム・ナースィル水灌漑大臣は次のように強調した。水問題はもはや国内または地域的な問題ではなく、国際問題に変わった。これは、(水に関する)最新の措置や管理がなく、アラブ地域が内紛及び国際紛争に苦しんでいる状況下、世界が地球温暖化や水資源の不足と枯渇に直面しているためである。

また同大臣は、自身が後援する、アンマンで開かれた「アラブ水道施設協会(ACWUA)」主催のワークショップ「アラブ地域における水・下水サービス改善プロジェクト」の閉会スピーチの中で、アラブ地域レベルでの研修プログラムの強化の必要性を指摘した。これは、水問題の現状からの進展、連絡のやり取りを通した関係者間の連携、そして地域が直面している諸問題の認識の重要性に鑑みたものである。

同ワークショップには、「アメリカ国際開発庁(USAID)」のジム・バーンハート・ミッション長官、「パレスチナ水道局」のマーズィン・ガニーム長官、レバノン「ベカー水機関」のマールーン・ムスリム会長、ヨルダン水道局のタウフィーク・ハバーシュナ事務局長、アラブ水道協会(ACWUA)のハルドゥーン・ハシュマーン事務局長が出席した。

ナースィル大臣は、(水問題で)アラブ諸国は最も脅かされていると強調した。同諸国の水資源の66%は国境外を通じて来ているため、ユーフラテス川、ナイル川、ヨルダン川の状況と同様、上流地域の国々の水利用が水資源に対する危険を高める。これは、アラブ諸国に統一の水政策がないことが原因である。

(中略)

ACWUAのハルドゥーン・ハシュマーン事務局長は以下のように述べた。同プロジェクトの成果は、ACWUAの創設7年以来の活動と連動したもので、プロジェクトの主な目的は、水と下水分野での、アラブ地域における効率化と能力の開発である。また、2015-2019年度戦略計画の準備を明らかにした。

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( 翻訳者:樋口菜乃葉 )
( 記事ID:38640 )