ヨルダン:水不足に対処するための援助を要請
2015年09月11日付 al-Hayat 紙


■ヨルダン、水不足に対処するための援助を要請

【アンマン:ヌールマー・ナアマート】

ヨルダンのハーズィム・ナースィル水灌漑大臣は、同国の直面している例外的状況、特に水関係部門のそれに対処するため、緊急追加援助確保の必要性を強調した。ヨルダンの水事情はシリア人避難民の波が押し寄せたことで大きな負担を背負い、深刻な問題となっている。

また同大臣は「マーシー・コーポ」アンマン事務所のドミニク・ピノ所長との会見の際に、シリア人避難民危機という現状に、数年にわたりヨルダン諸省庁は継続して対処にあたっていることを示しつつ、この問題の最終的な解決へのヴィジョンが明確でない中、事態が行き詰っていることを明らかにした。

同大臣は、さらに以下に関しても付け加えた。ヨルダンは、長期的に避難民へのサービスを行う支援提供や諸事業実施を後押しするに必要な基本的諸サービスの確保を試みている。これら諸事業は、とりわけ同国北部及び中央部の、避難民関係で 最も影響を受けた地域を対象としている。そして、緊急援助として、一部の地域での水不足解決策を策定するための80万ヨルダンディナール(112万ドル)、年内の実施が必要とされている上水・下水緊急プロジェクトのための300万ドルの確保を呼びかけている。また、水灌漑省は最も避難民の人口密度が高いいくつかの地域での調査を行ったが、事業実施のための緊急資金が必要であることも指摘した。

同大臣は、複数の支援国から提供された支援に対して、ヨルダン政府としての感謝の意を表明した。この支援は、極めて多数のシリア人避難民の移入の結果ヨルダン国民の経験している厳しい状況を、水部門の行政が緩和させるにあたり、大きな助けとなったからである。

ナースィル大臣は会議の中で、水灌漑省と連携の上で、優先順位のリストに基づいて同組織が実施する複数のプロジェクトに関しての説明を行った。特にラムサー市とジャービル国境周辺の諸地域への水供給改善計画と、揚水ポンプ交換と貯水タンクの建設及びスミヤー町の水道網整備が含まれるスミヤー・マフラクの揚水所の修繕計画が焦点で、50万ディナールの費用が必要だという。

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( 翻訳者:樋口菜乃葉 )
( 記事ID:38642 )