「オスマンの炉端」集団とは何か?
2015年09月11日付 Radikal 紙


近日発生した人民民主党(HDP)建造物への襲撃並びに各事務所への放火に関するうわさで話題となった「オスマンの炉端集団」に関して、 ベヤズ放送局が放送したあるニュースが注目された。放送されたビデオは2014年11月にYoutubeにもアップされた話題のニュースで、発言者は 「公正発展党(AKP)の若者がオスマンの炉端を設けている。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の要望で設立されたオスマンの炉端集団の目標は宗教と科学を身につけた若者たちの育成である」と述べている。ニュースには、オスマンの炉端集団の代表者と行われたインタビューも含まれている。AKP副党首のエクレム・エルデム氏は今日行った会見で「オスマンの炉端集団」と党の間の感情的、また公式な関係は存在しないと述べた。

直近1週間でPKK(クルディスタン労働者党; 非合法)への抗議行動でHDP建造物を襲撃し、クルド人所有と言われるいくつかの事務所に放火したグループに関し複数の政党から挑発的な警告が発せられた。こうした声明ではトルコ人とクルド人が兄弟関係にあることが強調され、「誘いに乗らない」というメッセージが込められた。2009年に設立されたオスマンの炉端集団についてはこうした襲撃とともにしばしば名前が挙がっている。

オスマンの炉端集団の、自身との関連について、今日AKPははっきりと否定した。AKP副党首のエクレム・エルデム氏は、オスマンの炉端集団と党の間に関係があるのではないかという疑いを以下のような発言で否定した。

「我々はオスマンの炉端集団には少しの関心もない。一部の者が集まって、彼らは オスマンの炉端集団という名を背負っているが、彼らと我々の党には感情的かつ公式なつながりは少しもないのだ。我々との関係を示すのは意図的なものだ。トルコの最も大きな青少年団体の1つがAKP青年支部である。その他にも、我々とパラレルな活動を行う市民社会団体、NGO、若者や女性による団体があるが、オスマンの炉端集団とそのようなつながりは存在しない。」

 ベヤズ・テレビ、ターヒル・サルカヤ氏が提供した番組では、オスマンの炉端集団はAKPの若者たちが設立したと主張されている。ビデオが2014年11月にYoutubeにアップされたというニュースではオスマンの炉端集団はこのように説明されている。

「AKPの若者がオスマンの炉端集団を設立した。間違いない。オスマンの寛容さが再構築されている。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の要請で設立されたオスマンの炉端集団は発表を行った。オスマンの炉端集団の目標は、宗教と科学を身につけた若者の育成…。2009年に設立されたオスマンの炉端集団協会が行った発表では大統領制をも強調した。」

■目的なしに失った文化を国民へ取り戻すること

 件のニュースでインタビューを受けたオスマンの炉端集団の代表者は目的をこうまとめている。

「オスマンの炉端集団とは失った国民文化を再び取り戻す試みである。そういった意味で我々は協会活動以上に人々に対し倫理、文化、芸術、発展、IT、変化、といった領域で教育の機会を与えている。そして昨今の若者へ、昨今の人々へ、オスマン人としてのミッションを現在へ持ち込み、伝えることを目的にしている。片手にコーラン、もう片方の手にパソコンと知、知識を追い求めて国家と国民を力強い未来へと連れていくのだ。内外の平和のために民族的出自をクルド、ラーズ、チェルケズ、チュルクとする1つの国民となり、再統合するために大統領制[導入を]支持する。」

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( 翻訳者:進藤鮎花 )
( 記事ID:38652 )